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【感想】Until Dawn -惨劇の山荘-(アンティル・ドーン)

Until Dawn -惨劇の山荘- 感想

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結論:プレイヤーの選択で生死が決まる!
誰が生き残れるかはアナタ次第!?
※あくまでも、個人的感想によるレビューです。


サクッと感想! 良かったところ
決断力と判断力が試される選択肢。
ゲームが苦手でも遊べる簡単操作。
ホラーアドベンチャーとして良作。
残念なところ
突然真っ暗になるという規制の仕方が酷い。

 

<お気に入り度> 65 / 100%
項目 ストーリー アクション・
システム
やりこみ スリラー度 個人的好み
評点/S~D B B B B A

【クリアまでのプレイ時間】 ~10時間ほど

【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良C:可、D:残念
+:多少の加点

<↓詳しい感想は下記で↓>

ストーリー

休暇を楽しむために、山荘に集まった10人の若者たち。ある出来事から、双子の姉妹が行方不明になった。それから一年後、双子姉妹の兄の呼びかけで、再び山荘に集まった8人。閉ざされた山荘で自分たち以外の存在に気付き始めるのだが...。

まずは、一筋の物語の骨格をなぞりながら、小さな選択が今後の運命に影響していく。そして、徐々にプレイヤーの決断が個別の物語を作り出します。

キャラがどんな運命を辿り、結末を迎えるかは、プレイヤーの選択次第です。
やり直しができないリアル感で、決断の重みを感じることができます。

様々な謎と恐怖が連鎖し、プレイヤーの行動次第で、顛末までの過程や生存者が変化していくのは面白いです。ストーリー分岐も、色々な所に張り巡らされており、大筋は同じですが、物語は多様な道筋を辿っていきます。

8人のキャラクターすべてを、エピソードごとに操作できて、誰もが死ぬ可能性を持っています。いかにして、彼らを生き延ばせられるか。
決断の重さスリルを楽しめます!

アクション・システム

基本的に難しい操作もなく「◯」「✖」「▢」「△」「R2」「コントローラーを動かす」など。押すボタンは、親切に画面下部に表示されるので簡単だし、迷う事もないです。誰でも簡単に遊べる映像作品になっています。

モーションコントローラーが採用され、ライトを照らす位置など、プレイヤーの体の動作がゲーム内に反映します。それにより、直観的かつ臨場感を味わえるようになっています。もちろん、モーションコントロールが面倒な人用に、スティック操作にも変更可能です。

隠れる時に“息をひそめる”ために「コントローラーを動かなさい」といったQTEなど、キャラとの一体感もあり、自身の動作が反映され直感的に疑似体感できます。

このゲーム楽しさは「選択」にあります。迫りくる恐怖の中で決断する緊張感!選択肢の中には制限時間があるものもあって、素早い判断が求められるスリル感もあります。

そして、面白いのは会話の返答次第で、キャラ同士の人間関係にも影響を与えること。
後々、協力的に助けあうこともあれば、危機に際して見捨てられることも...あるかもしれないのです。

“重要な運命の変化”をもたらす選択の場合は、選択した際に画面上に蝶が舞うようになっていて、目に見えてバタフライ・エフェクト効果が表現され、分岐点がわかりやすいです。しかも、蝶の色で未来への関係性も判断できます。周回攻略の際に役に立つようにと、親切に作られています。

キャラクター達も魅力的で、物語を進めるごとに愛着が湧いてきます。8人もいれば、それぞれに複雑な人間関係があり、恋情、絆、打算、裏切りと入り組んでいて、仲間内での駆け引きと葛藤があり、キャラクターが生き生きとしていた。

あまりじっくりは見ないが、実は操作している人物の「性格」や「ステータス」もあって、性格から大体の言動を推測や把握できます。
例えば、心配性な性格なら、不安がらせない返答がいいかも。といった感じで、ステータス面が返答にも役立つかもしれないですね。

やりこみ

1周目のクリアに9~10時間ほど。
1章が大体1時間弱と周回して遊ぶのを考えると、丁度良いボリュームかと思います。

クリア後はチャプター選択で、チャプターのやり直しが可能です。違う選択肢からの「別の運命」を簡単に作れるのは嬉しいのですが、シーンスキップができないのは、周回するのにはちょっと面倒でもある。この手の映像作品は仕方ないかと思います。

トロフィーは最低でも2周しないと集まらないですが、トロコンは簡単な部類だと思います。

スリラー度

これはホラーなのか?サスペンスなのか?サイコスリラーなのか?

ジャンルが迷うところですが、B級アメリカホラー映画によくある、若者の仲間達に起きる惨劇や、直感的にくる恐怖でスリル満点に作られています。

いろんな恐怖要素をごちゃ混ぜにして、ジャンルが多岐にわたっていますが、偏ることなく様々な驚きが散りばめられていて、バランスよく味わえる。逆に、統一されていない事で、非現実すぎて冷める可能性もでてしまう危険性もあるように思います。

どんなのでも大丈夫!と“寛容に受け止められる人向け”な内容になっていると思う。
B級アメリカホラー映画のノリが好きなら、楽しめると思いますよ。

残念な事に...国内版は残虐シーンに規制がかかっているのですが...。ここまで酷い処理方法は初めてみました。死亡シーンは真っ暗の暗転で、声しか聞こえてない。
初めは、何かのバグかと思ったくらいです(笑)

生死を扱った作品での、一番の盛り上がりシーンの表現を規制が邪魔し、状況が全く分からない&伝わらない。どうなったのかが理解できなくて、せっかくのスリルを台無しにしてしまっています。修正方法がジャンル殺しであり、製作者の意図や他全てが無駄になりかねない。危険な方法を使ってしまったと思います。
仕方がないので脳内で想像してください。

映画や海外ドラマでは表現できる程度のものなのに…。せめてモザイクにするとか、血は出ないとか、一番いいのは設定でON/OFF切替えなどで対処して欲しかったです。
この点に関しては、残念としか言いようがないです。雰囲気もよく、スリル満点で良作なだけに勿体ない。

しかし、この暗転シーンは、たった数か所の死亡シーンだけなので、あまり気にしないで遊んで欲しいというのが本音です。

総合

海外ドラマで活躍している俳優さん達をモデルに起用されていて、それもあってか、まるでドラマを見ているかのようです。8人のストーリーを体験しながら、彼らの行動を決め、映画の世界に介入するような感覚を味わえます。面白いです。

リアルな人物たちに、光と影、埃までも微細に描写され美しい映像美でした。
カメラアングルも絶妙に変化し、視点が変わるので雰囲気たっぷりです。
個人的なことですが、英語音声にも対応しているのは嬉しかったです。

国内版の規制問題で賛否あると思いますが、スリラーものが好きな方はお勧めです。
規制の表現方法が難点なだけで、他は良く出来ています。ホラーアドベンチャーとして秀逸だったと思います。作品自体は良作で楽しめたし、緊迫感や焦燥感がありドキドキしました。

規制問題が気になる方は、英語が出来るのであれば、迷わず規制なしの北米版をお勧めします。

以上、アンティル・ドーンの感想でした。

Until Dawn  (輸入版: 北米) - PS4

Until Dawn (輸入版: 北米) - PS4

  • 出版社/メーカー: Sony Computer Entertainme
  • 発売日: 2015/08/25
  • メディア: Video Game
 

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