【感想】Candleman(キャンドルちゃん)
Candleman 感想
結論:儚い光と共に、自分探しの旅。
自分
※あくまでも個人的感想によるレビューです。
項目 | ストーリー | アクション・ システム |
やりこみ | 擬人化度 | 個人的好み |
---|---|---|---|---|---|
評点/S~D | A | A | C | B+ | A |
【クリアまでのプレイ時間】 4~5時間ほど
【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良、C:可、D:残念
+:多少の加点
<↓詳しい感想は下記で↓>
ストーリー
キャンドルを擬人化したストーリー。
「暗い夜に灯りを届けたい」
そう願い、自分のともし火に疑問を持ったキャンドルちゃん。
窓の外を見ると、世界を明るく照らす灯台を見つけたキャンドルちゃん。強い光を放つ灯台に憧れて、灯台のそばに行くことを決めた、かわいいキャンドルの旅がはじまる。
絵本のような可愛らしいデザインだが、深いテーマを扱った作品だった。
自身を見つめ直しながら、心温まる素敵な話としてまとまっていたように思う。
アクション・システム
ステージは、どこもかしこも真っ暗で、キャンドルちゃんは自身の灯りを頼りに進むことになるアクションパズルゲーム。周囲を照らして安全を確認しつつ、注意深く進まなければならない。
10秒しか灯せないキャンドルちゃん。
この10秒というのは1ステージ内での時間となる。
燃える度に短くなっていくキャンドルちゃん。
10秒が視覚的にわかるようになっている。命を燃やしながら進む姿が切ない。
ボタンを押している間だけ燃えるキャンドルちゃんは、火をつけすぎるとキャンドルちゃん自身のロウが燃え尽きてしまうので、ずっと灯すことはできない。灯しながら歩いた道には、自身のロウが溶けた跡が残る。
これは足跡でもあり、自分の通ってきた道しるべでもある。
リトライ後もロウの跡は残っているので、チェックポイントから跡を辿れば、ロウソクの節約になったりするので、活用したいところ。
章仕立てで、各章ごとにステージが数種類づつ用意されている。章ごとに場所が変化しているのも面白く、飽きさせない作りになっている。
各ステージで、すべての蝋燭を灯すのが目的ではないが、ステージ内すべてに灯すと、ストーリー補足の一文が章タイトルと共に表示されるようになる。これは、キャンドルちゃんの気持ちとなっている。
また、ロウソク灯しはやり込み要素(トロフィー)にもなっている。
ステージに用意されたロウソクは、火をつけていくことでステージが明るく照らされていく。これは収集要素も含んでいて、 ステージ内のロウソクの灯した数は、ポーズ画面の上部で確認する事ができる。灯し忘れなども確認できるのは嬉しい。
ステージの中盤には台座に乗った大きなロウソクがあり、灯すことでチェックポイントセーブされるようになっている。もちろん、灯りとしても周囲を照らしてくれる。
ジャンプアクションとパズルと簡単操作で遊べるゲームだが、いかに自身のロウソクを温存しながら進んでいけるかが、このゲームのポイントでもある。ゴールが、どこなのかは最初は手探りなので、絶妙な温存加減が必要である。
謎解きも用意されているが、簡単なものになっていて難易度は低め。
人によっては物足りないかもしれないが、誰でも楽しめる点ではいいと思う。
各ステージに用意されたギミックの種類は豊富だ。
「これをこう使うのか」と考えるのも面白いほどで、飽きることなく、次々と新しいギミックが登場する。
なにより、一生懸命にギミックを使っているキャンドルちゃんが可愛らしい。
1ステージごとに灯台の光へと向かって、ゴールすることになる。
美しく光る灯台の光は、キャンドルちゃんの憧れでもあり、希望の光でもある。
ストーリーが進むたびに変わる風景は好奇心がそそられ、新鮮な気持ちで遊ぶこともできる。次のステージは、どんな場所だろうと楽しみになったほどだ。
飽きさせない工夫や仕掛けに好感が持てた。
やりこみ
4~5時間ほどで全クリが可能。
アクションが苦手な人は、もう少し時間がかかるかもしれないが、テンポよく進むステージは快適だ。
1ステージ5分程度でサクッとクリアできるのは良い。
少なくもなく、多くもない。ちょうど良いボリュームのステージ数になっている。
全ステージのロウソクを灯すという収集要素があるぐらいで、やり込み要素が少ないが、特に残念に思うことはなかった。
擬人化度
なんといっても、キャンドルちゃんの愛らしい姿は、この作品の魅力の1つだろう。
小さな足でテクテク歩く姿には癒される可愛さもある。
ロウソクを短くしながらも、健気に燃やす姿には心動かされた。
燭台の足ということもあり、足音も場所によって変化するなど、キャンドルの擬人化が丁寧に作られているように思う。
ステージのロウソクに移す火(命)の移植。
何気なく火を灯すが、灯されたロウソクは自分の分身でもあり、世界を照らすの光として影響している。
闇を照らす光と言っても、色んな種類があり、それらと出会うキャンドルちゃんの心の変化は素晴らしい。
そして、彼らと出会うことで自らが出した「答え」。
これは人間でも言えることだ。
深いテーマをロウソクの擬人化で表現し演出、何気なく遊んだ作品だったが胸打たれた。
総合
とにかく、かわいくて癒されるアクションパズル。DL専用ゲームだ。
かんたん操作で遊べることで、気軽に楽しめるゲームになっている。この雰囲気が好きという方も、遊んで損はないんじゃないかなと思う。
ネタバレにならないように、初期や地味なステージしかスクショは載せなかったが、色鮮やかで煌びやかな世界も多々ある。
闇の中で光る、命の灯火が織り成す世界はとても美しい。キャンドルという暖かい光が、柔らかく闇を溶かしていく風景は幻想的でもある。どの世界も美しいので、見ているだけでも癒された。
闇を照らすさまざまな光。
命や生命力感じる個性ある光たち。
美しい幻想世界を楽しめるという点や、小さなキャンドルの大きな冒険物語にも感動したし、温かい気持ちにさせられた。素晴らしい作品だったと思う。
以上、チャンドルちゃんの感想でした。
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