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遊んだゲームの感想・考察など、まとめ中心の個人的なゲーム備忘録。

【感想】Sherlock Holmes:The Devil's Daughter(シャーロック・ホームズ:悪魔の娘)

Sherlock Holmes:The Devil's Daughter 感想

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結論:ホームズとしての推理体験と、発言の責任。
奥深いテーマが隠れた内容だった。
※あくまでも、個人的感想によるレビューです。

◆サクッと感想!

<お気に入り度> 65 / 100%

項目 ストーリー アクション・
システム
やりこみ 推理度 個人的好み
評点/S~D A B B A B

【クリアまでのプレイ時間】 ~12時間ほど

【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良C:可、D:残念

<↓詳しい感想は下記で↓>

ストーリー

小説家アーサー・コナン・ドイルの創作した『シャーロック・ホームズ』の原作や、関連コンテンツを知っていると楽しめるのは間違いないが、「シャーロック・ホームズという名前しか知らない。」という人でも大丈夫。

イギリスの海ドラ「ポアロ」や、アガサクリスティの「ミスマープル」など、英国ミステリー(推理もの)が好きな人は、特に楽しんでもらえる内容だったように思う。

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ロンドンのベイカー街221Bにある、ハドソン夫人所有のアパートを拠点に活動する私立探偵のホームズとワトソン。レストレイド警部、ハドソン夫人といった原作お馴染みのキャラクター達も登場している。ホームズといえばモリアーティだが、今作にもしっかり絡められ、ホームズファンには嬉しい演出だ。

町並みや事件現場も、ほど良いクオリティで、英国ミステリーゲームとして楽しめる。

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本編では複数の事件が発生する。
プレイヤーはホームズとなって犯人を推理し、裁いていくことになる。

すべての事件は関連のない別事件だが、冒頭から登場するホームズの養女ケイトリンをめぐる物語が進み、すべての事件が上手く絡められていくのに感動した。

数々の事件の裏で、タイトル「悪魔の娘」が意味するものが大きく動いている。
《すべての事件を通して、ホームズの行い(裁き)が私的に関係していく。》という全体に素晴らしい伏線が張られていて、これまでの推理と選択が自分に降りかかっていくのは素晴らしかった。

自分の道徳感と他人の正義。
善悪の定義は人それぞれだ。様々な価値観と考え方を通して、人生を生きるための善悪とは何なのかが問われた、全体的にいいエピソードだった。

アクション・システム

「✖ボタンが選択。」と海外仕様。
チュートリアルのようなイベントはないが、操作ヒントが常に表示される。

他にもコントローラー操作方法のページをボタン1つで見れるようになっているので、操作面で迷うことはないが、最初はなかなか馴染めなかった。触って覚えていくタイプだと思う。

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ゲームプレイは、主観視点と客観視点が選べる。一部イベントのみ、客観視点の固定だが、基本的に自分の好きな視点で遊べ、いつでも自由に切り替え可能。

個人的に主観の方がカメラの揺れが少ないような。客観視点はホームズ自身の歩く体の動きと、風景の揺れがミックスして、揺れを多く感じたかも。自分の慣れた視点で遊ぶのがベスト!

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ロード時間にも遊び心がある。
馬車移動の時は車内の様子が表示され、ケースブック(手帳)を見ることもできる。
移動時間に推理や情報の整理ができ、時間を有効に使えるのはいい。

初期設定は馬車画面だが、通常の操作方法ヒントなどのトピックスが表示されるロード画面にも変更ができる。

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観察眼の鋭いホームズらしく人間観察もある。容姿や服装などから、どういう人物なのかを推理(プロファイリング)していく。
面倒な作業ではないが、スキップも可能。

今後の推理にさほど役立つ内容ではないが、人間観察で人柄を探ることで、その人の立場と思いを汲み取ることができる。決断での判断材料になると思う。

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マップ、やるべき事、会話のログ、調べもの、人間観察による人物プロファイルがまとめられている手帳。場所移動もマップから高速移動が可能。場所を行ったり来たりも多いので、この辺は親切に作られていてよかった。

一般的にいうメニュー画面だが、手帳風でオシャレ。これだけでも探偵気分を味わえる。

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事件解決のために情報や証拠を集めたり、書庫でワードを調べたり、鍵開け。
他にも盗み聞き、細い足場渡り、尾行など。さまざまなミニゲームのバリエーションが豊富。

タイミングよくボタンを押すQTEもあり、どのミニゲームも失敗してもリトライできるので苦にはならないと思うが、ミニゲームを楽しいと取るか面倒だと思うかで、このゲームの楽しさが変わってくるだろう。

1周目でスキップをすることはないと思うが、パズルが苦手でどうしても仕掛けや謎が解けない時などは、スキップしても可。スキップしても物語上で問題はない。
ただ推理系の仕掛けや謎解きアクションは、行動として捉えられているので、トロフィーを集めている人はスキップはしない方がいい。

トロフィーを気にしない方は、ミニゲームの楽しさはなくなるが全スキップでもOK。
トロフィー狙いでも、トロフィー項目になっていない人物観察や聞き耳、鍵開け程度なら、スキップしても大丈夫だろうと思う。

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証拠集め自体は難しくない。
怪しい部分はポインターが緑色になるので、わかりやすい。不審な場所を調べることで、自動的に重要証拠は手帳へに記載されていく親切設計だ。

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証拠集めさえすればいいわけでなく、どのような流れで動きがあったのか、観察眼を可視化する手法もあるし、捕らえた容疑者との面会(尋問)で、物品を元にした質問などもある。事件現場での聴取と遺品などから犯人を推理し考察していく。

犯人を特定することは可能だが、手がかりが不十分だと真犯人にたどり着けない。
名探偵であるホームズは「絶対」という立場であり、間違った推理をしてしまえば無実の人を罪人に仕立て上げてしまうリスクがある。そのためにも、情報をしっかりと精査していく必要がある。

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変装も好きなようにできる。
イベントで必須な時もあり、周囲をあざむき相手を油断させて、情報を得たりするのは面白かった。まさかスキンヘッド変装ができるとは思わなかった。

やりこみ

1話完結タイプの構成で、1話あたり2時間ほど。
リピート性はなく、1周でじっくり世界を堪能できる内容だった。

トロフィーはクリアするだけでコンプが可能。スキップ機能が有能のだが、トロフィーを考えるなら、一部のミニゲームは遊んだ方がいい。

推理度

「集めた証拠から推理し、最終的に犯人を暴いていく」のが、基本的な流れになっている。証拠を集めた後の推理が楽しい。

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収集した手がかりは、ホームズの脳内を模した推理ボードにまとめられる。
神経のネットワークとして『シナプスが繋がる』のが、目に見える演出は面白い。

ボードには、集めた証拠に応じたキーワードが並び、キーワードを2つ選ぶことで、一つの結論としてまとまっていく。その結論が正しいのか判断するのはプレイヤーで、一度出した事柄でも、また別の結論へと替えることができる。

例えば、画像で言うと「ハーストは知っている」となっているが、「ハーストは知らなかった」とも結論づけることができるのだ。

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そして、推理していったのちに容疑者が浮かび上がっていく。

登場人物すべてが容疑者として成り立つ仕組み。名探偵ホームズ頼りで用意された答えにたどり着くのではなく、プレイヤーがホームズとして立っている。登場人物である彼らの運命は、ホームズ(プレイヤー)にかかっている。 

終結論では、推理で仮定した人物から犯人を特定していく。

本当の答えは明らかにされないが、自分の導き出した『答え』が物語の核となっていく。たとえ犯人を間違えていたとしても、ホームズという立場によって、誰かの人生を裁いてしまうのだ。

つまり、冤罪もあるということ。
ホームズが“名探偵”になれるかはプレイヤー次第だ。

また、犯人を特定したのちも《有罪》か《無罪》かを決めることになる。
たとえ真犯人だったとしても、罰するか、罰しないかができるということ。

犯人は何かしらの理由があって事件を起こしている。彼らに慈悲を与えることができるということ。情状酌量があるのか?そういった判断までも、ホームズに委ねられている。

果たして自分が正しい結論が出せたのか?
その時に知ることはできないが、事件解決後に手紙が届く。タンスに張りつけられているので見逃しがちだが、犯人のその後や、導いた真実と決断に対しての周囲の意見がわかるようになっている。

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調査が甘かったり、推理を誤ると真相にたどり着けないこともある。そのためにも、しっかりと情報を得て精査していきたい。そして、この世界ではホームズは「犯人を裁く絶対的権利があることを忘れないで遊んでほしい。

小説のように完璧に解明するホームズではなく、プレイヤーがホームズを導いて、最終的に有罪・無罪の判断までも下すことで、主体的なゲームプレイを体験できるのが、このゲームの面白いところだと思う。

総合

ずっと遊びたかった作品で、フリープレイで遊ばせてもらえたのは嬉しい。
最初は操作方法に戸惑ったが、慣れてくるとサクサク進み、1話ごとに楽しくなってきて、一気に遊べた。

推理に頭を使う機会もあるので、プレイの間をあけると遊びにくくなりそうでもあるが、捜査メモで今までの経緯も復習できるため問題もなさそう。

謎解きや仕掛けも難しいものはないが、閃きが必要なものや、タイミングが必要な仕掛けになっている。楽しいものではなく面倒な部分もあったが、謎解き系は好きなので楽しめたほうかな。

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高身長で細身のホームズ。と原作に近いイメージでありながら、ホームズ達の容姿やミス・ワトソンの家は、どちらかといえばガイ・リッチー監督の映画に寄せられているようにも見えた。ホームズとワトソンに、ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウのコンビっぽさを感じ、今っぽいホームズでカッコ良かったと思う。

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単なる推理物語ではなく、深いテーマが潜んだ内容だったように感じた。

『犯人は誰でもなり得る。』
プレイヤーの推理次第で犯人を決めてしまう発言の《危うさ》と《責任》

言葉には言霊が宿るとも言うが「言葉が武器になる」。ましてや、警察に協力している名探偵の言葉は強力で、ホームズという人物が“犯人を裁く権利がある”という絶対性が際立っている。

たとえ結論が間違えていたとしても正されることもない。そして、その答えが通しのストーリーに影響していくリアルさ。極めて冷静沈着に真実を追求してきたホームズが、すべての事件で裁き下した「責任」を背負っているんだ、という人間味のある新たな見方ができた。

《有罪》とするのか《無罪》か。
今まで下した自身の決断と向き合わせるエピソードを用意してあることで、プレイヤーが決断を下すという行為に味わいも増している。犯人を特定しても、罰するのかどうかは、私もずいぶん迷った。一般的な善悪と、その人立場で考える善悪。一筋縄では裁くことのできない決断だった。

最後のエピソードはとても面白く、冷静なホームズの焦りと思いは最大の山場ではないだろうか。遊んだのなら、ぜひ最後のエピソードまで遊んでもらいたい作品だ。

いい感じにまとまったEDまでのエピソードになっていたので、私の犯人選びと彼らへの処遇は間違ってなかったと信じたい。

以上、シャーロック・ホームズ:悪魔の娘の感想でした。

シャーロック・ホームズ -悪魔の娘- - PS4

シャーロック・ホームズ -悪魔の娘- - PS4

  • 出版社/メーカー: インターグロー
  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Video Game
 

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