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【感想】BEYOND : Two Souls(ビヨンド:トゥーソウルズ)

BEYOND : Two Souls 感想

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結論:特別な力ゆえの苦悩。
ジョディの人生を歩む切なさがいい。
※あくまでも、個人的感想によるレビューです。


サクッと感想! 良かったところ
映画を体験しているような感覚で、超能力者の人生を味わえる。
プレイヤーの選択次第で変わる環境と人間関係。
残念なところ
スキップができないため、周回が辛い。

 

<お気に入り度> 70 / 100%
項目 ストーリー アクション・
システム
やりこみ 一心同体度 個人的好み
評点/S~D A B B A A

【クリアまでのプレイ時間】 ~8時間ほど

【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良C:可、D:残念
+:多少の加点

<↓詳しい感想は下記で↓>

ストーリー

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特殊能力をもって生まれたジョディ・ホームズ。「ジョディはどう生きていくのか?」がストーリーの核になっている。
彼女の8歳から21歳までの15年間の物語だ。

簡潔に言ってしまえば、ストーリー重視のゲームで物語も一本道になっている。
プレイヤーがストーリーに介入し、大きな変化を与えることはできないが、小さな変化を与えることはできる。

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あまり書くとネタバレになるので書けないが、特別な力を持って生まれた者の過酷で、残酷な人生を一緒に体験していくことになる。

次第に大きな運命へと巻き込まれ、プレイヤーは自分らしく生きようとするジョディに時には介入し、見守ることになります。まずは知識なしに遊んでほしい作品

アクション・システム

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PS4版はストーリーを「時系列」で遊べるようになっていた。私はPS3で一度遊んでいるので、今回は時系列順で遊んでみたが、普通に幼少から順にジョディの人間ドラマを観ている感じで、これはこれでよかった。

原作オリジナルと違って新鮮に遊べた。内容も時系列で整っているので客観的に理解しやすいと思う。しかし、オリジナルは意図したバラけた演出であり、エピローグで「なるほど!」という気持ちにさせてもらえるので、初めて遊ぶ人にはオリジナルを薦めたいかも。

個人的には、脳内で物語を組み立て理解していく過程が好きなので、オリジナルのバラバラな演出が私は好きかも。少し凝った映画らしい演出だと思う。

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一般的にドラマをみていく内容ですが、指示通りにボタンを押すものと、瞬時に判断して動くものの2種類の操作。そして、霊体エイデンの操作もある。

操作方法は「カジュアル」「コアゲーマー」から選択可能。カジュアルならゲームが苦手な人も気軽に遊べると思う。オプションでいつでも変更可能。
「コアゲーマー」の方が、見るだけでなく“動かす楽しみがある”。ゲームオーバーもないので自分に合った方法で遊べばいいと思う。

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たまに会話や行動に選択肢が登場。
選択でジョディの個性(衣装)やイベント、EDが分岐する。

1つのエピソード(チャプター)に色々なルートが用意されており、後々に影響するもの、そうでないものと様々。大きな物語が変化する分岐はないものの、登場人物の生死もプレイヤーに委ねられている。

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チャプターの最後に(ネットワークに繋いでいる場合)プレイヤーの選択の割合が表示されたりと、自分がどのルートを進んだのかがわかるようにもなっている。

やりこみ

クリアまでに8時間ほど。
マルチEDで全5種類のEDを見るなら、結構時間はかかる。

トロフィーは、クリア後はチャプター毎に遊べるので比較的ラクではあるが、映画風ドラマ形式なので、イベントのスキップはできない。周回を考えると少し面倒。
エンドロール(クレジット)もスキップできないのは時間が惜しい人には辛いかな。

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ストーリー内に、隠し要素っぽく光の玉(ボーナス)も散りばめられていて、開放することで、メニューで制作秘話を見ることができる。じっくりと探さないと見つからないので、やりこむ人向けかも。

一心同体度

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物語に欠かせない存在の霊。
彼女のそばにいる霊体のエイデンの操作が可能。エイデンならではの行動ができ、ジョディとエイデンを切り替えながら遊ぶことになる。

「デュオモード」というものがあり、通常はエイデンとジョディを切り替えながら遊ぶところを、2人プレイで遊ぶこともできる。最初にどちらのコントローラーで、どのキャラを動かすか決めれるようになっている。

「生」と「死」をテーマに、たくさんの人生の壁を二人で乗り越えていく。
一緒にドラマ体験して、何かを感じてもらえる内容だと思う。

総合

PS3版でもグラフィックは美しかったが、PS4版のHDリマスターで最新作の「Detroit」にも見劣りしない美しさだったと思います。綺麗に甦っています。

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ジョディに感情移入すると、胸が苦しいし、涙が出そうになりました。

とても苦しい人生で楽しい話ではないですが、作品として面白かったです。しかし、EDイベントが違えど最終的に同じ未来が待っているのは残念だったかも。

シナリオ分岐の介入ができるのだから、何度遊んでも楽しめるような、いろんな人生EDを見せてほしかった。(少しシナリオに薄さもあったり)その辺は「Detroit」で改善され進化したのがわかりますね。

Quantic Dreamの作品で共通しているのは「人間」「家族」「自由」「死」といった生命倫理のテーマがありますね。

心に悩みを抱え偏見を受け、孤独を感じた主人公。だけど“ひとりじゃない”ということ。どこかに理解してくれる人がいる。偏見や惨めな状況からの主人公の成長をいつも描いているように思います。

“映画的”物語の中にメッセージ性の強いストーリーの核が見え隠れしていて、同じ作品でも私の感想(主観)と客観の違いがあるけれど、同じような倫理観を受け取る事ができると思います。この倫理観を好きかどうかでも、面白さが変わってくると思います。

PS4版はDL版のみ。ハリウッド女優のエレン・ペイジが好きな人にもおすすめ!
ゲームというよりは、1つのドラマを観たい人向けの内容だと思います。

以上、BEYOND : Two Soulsの感想でした。

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