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【バイオハザード】T-ウィルス T-ワクチン T-ウィルス計画

T-ウィルス

今回は「t-ウィルス」について書いていきます。
多少の個人的解釈が含まれていますこと、ご了承ください。

※ネタバレ注意
解説のためネタバレ必須となっております。ご自身の判断で閲覧ください。

T-ウィルス

※リメイクのタイトル表記が小文字になったことに伴って、「t-ウィルス」と小文字表記に統一されましたが、当ブログでは大文字の「T」表記の場合もあります。またウイルス表記も「ウィルス」となっております。

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アンブレラ開発の新型RNAウィルス。*1
色はグリーン(緑)で、“始祖ウィルス”をベースとする変異体

アンブレラ開発の軍用ウィルスで、正式名称はタイラントウィルス」
Tyrant=暴君」を意味し頭文字のTを取り、T-ウィルスと呼ばれている。

t-ウィルスからの派生ウィルスには、頭文字に「T」が付くようになっている。
「T」の他にも「始祖ウィルス」がベースとなる新種ウィルス生成の際にも、T-ウィルスは密接な関わりを持つことがある。「G」や「T+G」「ウロボロス」がそのタイプに分類される。

強力な感染力で広がるウィルス

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t-ウィルスは、体内にウィルスが入ることで感染する。

感染経路は様々だが、水汚染や接触、噛まれたことによる傷口からのウィルス混入。
また、ネズミにより広く媒介されたり、生物の食物連鎖など。

基本的に、感染生物との接触で膨大に広がっていく。ラクーンシティでは接触感染だけだと思われるが、研究所などはウィルスが拡散した初期段階のみ、空気中にウィルス株が粉末化されている可能性があるので、空気感染もあっただろうと考えられる。

ウィルスが生物に感染すると、身体に著しい変容をきたし、驚異的な攻撃力と耐久力を身につけ、凶暴化していく。瀕死の人間など、抵抗力がきわめて低下している対象は、ごく短時間で変異してしまう。

人間だけでなく、あらゆる生物へと感染する強力なウィルスだ。
自然界に生息する生物が、ウィルスの影響下に陥った時、大型化作用巨大化作用を引き起こす。他にも驚くべき早さで成長し、突然変異を起こすことになる。

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ハンターといったクリーチャーは、自然界のものでなくアンブレラにより試験B.O.W.として開発されたもの。ベースとなる生物とウィルスを組み合わせ変異した生物だ。
なかにはリッカーのように、ゾンビが突然変異していったものもいる。

特にヒルは、体内にt-ウィルスを保有し、高濃度の液を注入するため、ヒルに襲われると感染症状の速度も早い。

対T-ウィルス抗原体

アンブレラの援助金によって建設されたラクーンシティ総合病院」では、ワクチンの作成計画が進められていた。ラクーンシティが汚染されはじめた頃には、すでにワクチンは完成間近ではあったが、病院関係者が全員感染したために、市民を救うまでには至っていない。

ワクチン生成方法は、ワクチン素剤と培養液の合成で抗原体が完成する。
この方法で、カルロスがバイオ3にてワクチンを作っている。

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他にもワクチンが存在しており、ラクーン大学の教員ピーター・ジェンキンスによって開発された「デイライト」もその一つだ。

「日の光(=デイライト)があれば傘(=アンブレラ)は要らない」という皮肉からきたネーミングで、その名の通りの輝きを放つような白色をしている。

体内に注入することで、体内のすべてのT-ウィルスが死滅し、それ以降の感染を防げる特効薬だ。クリーチャーには劇薬であり即死する。

蜂の毒から生成した「V-ポイズン」、t-ウィルスに感染した生物の血液「T-ブラッド」、薬品「P-ベース」を製造機で合成することで生成できる。
この生成方法の資料は、ヨーコ達が政府へ渡していると思われる。

他にもアンブレラ社や各研究機関において、さまざまなワクチンが開発されている。
早期段階でワクチンを投与すればT感染は治癒も可能だが、アンブレラが「ラクーンシティ事件」にて市民救済をしなかったのは、B.O.W.研究などの証拠隠滅を図ったためだ。

のちに、t-ウィルスのワクチン生成は、製薬業界で急速に成長を遂げた巨大製薬企業:ウィルファーマ社が極秘開発し製造している。元アンブレラの研究員フレデリック・ダウニングの研究により「T-ワクチン」として完成した。

このことからも、t-ウィルスの脅威は一段落したと言えるだろう。

抗体と適合者

遺伝子配列により「t-ウィルス」に対し、1割ほどの人間は発症を免れるとの研究レポートがある。10人に1人の割合で抗体を持った人間が存在するという事だ。

他にも、完全に適合する者も1000万人に1人の割合で存在している。
この完全適合者は、自我を失うことなく、肉体の増強が可能となり「タイラント」として適応する人材でもある。

  • 「抗体」=t-ウィルスに感染しても変異しない。
  • 「適合者」=t-ウィルスに感染しながら、能力と変異を自在に引き出せる。

抗体と適合者には、以上の違いがある。

自然抗体でなく、抗体を身につけるには「t-ウィルスに感染すること」が条件。
致死性が高いウィルスだが、今後の研究によっては予防接種のようなものでも可能になるかもしれない。

登場キャラクター達

通常、接触感染であるT-ウィルス。
空気感染は流出時の初期段階だけだと思われるので、負傷した者や実験体となったもの以外は、感染していないと思われる。

  • ジル:T感染~治癒。のちの冷凍睡眠によりT-ウィルス活性化~死滅したことで、T-ウィルスの完全抗体を保持。
  • クレア:T-フォボス感染~治癒により抗体を保持。
  • シェリー:G感染~治癒によりG抗体を保持。
  • ウェスカー:ほぼ全ての抗体とT-ウィルスの完全適合者。(これはウェスカー計画によるもの)
  • ジェイク:父ウェスカーより受け継ぎ、ほぼ全ての抗体とウィルスの完全適合者。
  • セルゲイ:T-ウィルスの完全適合者。「タイラント」のベースになった人物。
  • マヌエラ:T-ベロニカ適合者。

ジルの完全抗体は自己防衛本能による奇跡的な代物で、人体の神秘と言っていい。
コールドスリープ(冷凍睡眠)状態で生かされた為に、体内の死滅していなかったT-ウィルスが活性化し消滅したことで、強力なウィルス抗体が生成された。
完全適合とは違って、T-ウィルスの遺伝子変異作用を押さえつける作用があり、「ウロボロス」開発に役立てられた抗体でもある。

T-ウィルス開発

アンブレラの裏の顔は「生体生物兵器(B.O.W.)の製造工場」である。

「T」は、“始祖ウィルス”の生体の遺伝子を組み換える特性を強化したもので、B.O.W.開発を目的とした「魔の産物」である。

そんな「t-ウィルス」を開発したのは、ジェームズ・マーカス博士だ。
彼の功績は大きく、研究で初めて成果を上げ、B.O.W.研究の基礎を固めた。
その後、様々な研究結果をもとに、より高度なB.O.W.に着手しはじめている。

B.O.W.とは

B.O.W.とは、アンブレラが極秘開発していた生物兵器だ。

人間を超える強力な兵士を生み出すことが目的で、遺伝子改造によって生物兵器を生み出すという神の領域を侵した狂気的な計画である。

未だ究極的なB.O.W.完成には至っていない。

B.O.W.完成に至るまで

t-ウィルス開発には様々な実験が繰り返され、多くの失敗作も生まれた。

数々の品種改良を重ね、マーカスが「始祖ウィルス」にヒルのDNAを組み合わせる実験に成功し「t-ウィルス」が完成。凶暴性がみられることで、更なるT-ウィルス開発が本格化した。

その後、兵器として制御できるB.O.W.開発にふさわしい生物を求め、あらゆる生物に始祖ウィルスを投与する実験が進められた。そんな中、哺乳類のみが命令を理解する知能があると確認され、猿類を使った「エリミネーター」が生まれる。

これはウィルス投与実験が成功に結び付いた好例で、人間ベースのB.O.W.開発にも影響を与えた一例となる。その後、人体実験にまで手を染めていくことになる。

そして、1967年からはじまった極秘のウィルス投与実験に使われた少女リサ・トレヴァー。彼女はt-ウィルス開発のための実験体として、長年監禁・拘束されていた。

「T-ウィルス計画」

マーカス博士殺害後は、ウィリアム・バーキン主導により『T-ウィルス計画』が進行

T-ウィルス計画とは、B.O.W.を製造するため特性を強化した「ウィルスの変異株」を開発すること。100%の人間を殲滅できる独立した兵器を目的としてきた。

T-ウィルスによる遺伝子操作を実験したことで、種の突然変異だけでなく、人の遺伝子に別の生物の遺伝子を組み込むことに成功している。ハンターなどがそれにあたる。

そして、“究極の生命体”を目指して開発されたB.O.W.「タイラント」が開発されていく。計画は成功で幕を閉じ、その後も改良が各研究所機関で繰り返されていた。

ウィルス漏出の原因

洋館事件をはじめとする《ラクーンシティ大惨事》を引き起こしたウィルス漏洩。
バイオ0~3、コード:ベロニカ...などなど。と数々の作品の惨事の根源となった「T-ウィルス」。

なぜこんなにも漏出してしまったのか。
原因は『内部抗争と、外部によるウィルス強奪』にあるといえるが、アンブレラの総帥オズウェル・E・スペンサーの計画は「ウィルスによる人類の強制進化」という、すべてを壊し《新しい理想郷を作ること》が、B.O.W.開発の裏にあった。

森に位置する洋館(研究所)は、ウィルス拡散を目的にしたような拠点でもあり、森の中にはあらゆる生物が生息していて強力なt-ウィルスは、ほどんどの種に感染し、増幅拡散させる可能性を持っている。

この事を踏まえると、スペンサーはのちに自ら世界を壊すこと(ウィルス拡散)を狙っていたようだが、友であるジェームズ・マーカス博士を抹殺したことで、その計画は壊れていく。

漏出の発端は、抹殺されたマーカス博士による“アンブレラへの復讐”によるものである。

t-ウィルスの生みの親であるマーカスは、スペンサーに裏切られ襲撃された。死にゆく中で不幸にも、自らのウィルスに感染。友であるスペンサーへの怒りが爆発し、アンブレラへの報復として各施設をヒルと共に襲撃。この復讐劇がt-ウィルス漏出へと繋がっている。

  • 【バイオ0~1】
    アンブレラへの復讐心に駆られたマーカス(変異)により、すべての施設が襲撃され、施設内のT-ウィルス漏出。ラクーンフォレストに建つアンブレラ研究施設(洋館)も含まれる。

館内の職員や付近の生物が感染。
森周辺の民家にも広がり、のちに“人喰い事件”として公に知られていく。

この漏洩はアンブレラにとっては、想定外の事故が起きてしまったのだが、機転を利かし、B.O.W.実戦データ収集を密令している。

  • 【バイオ2~3】
    ウィリアム・バーキンとアンブレラ上層部との抗争の結果、下水にt-ウィルスが流出。飲料水やネズミによって、町全体へと感染が広がっていくことになる。

アンブレラは、過去の事件から教訓を学ばなかったのか。2度までも“内部抗争”を繰り返し、あげくの果てにラクーンシティは地図上から消えてしまった。

  • コード:ベロニカ
    H.C.F.によってロックフォート島が襲撃されたことにより、保有していたt-ウィルスが漏出。しかし、設立場所が孤島や南極とウィルス拡散への対策が万全だったために、施設や敷地のみで感染が広がっただけで大惨事は免れている。

H.C.F.は、ある組織の特殊部隊である。
ウェスカーは己の計画の為にH.C.F.へ協力し、「ウィルス強奪」するためにアンブレラ施設を襲撃している。

登場作品

バイオハザード
バイオハザード2
バイオハザード3
バイオハザード0
バイオハザード コード:ベロニカ
バイオハザード アンブレラクロニクルズ
バイオハザード アウトブレイク(FILE2も含む)
・バイハザード ディジェネレーション

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以上、t-ウィルスについてでした。

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*1:ゲノム(遺伝子情報)を持つウィルス