【感想】BIOHAZARD 5(バイオハザード5)
BIOHAZARD 5 感想
結論:新生バイオハザード!バディに特化!
クリスの苦悩、戦う意味とは?バディとは?
※あくまでも、個人的感想によるレビューです。
項目 | ストーリー | アクション・ システム |
やりこみ | バディ度 | 個人的好み |
---|---|---|---|---|---|
評点/S~D | A | B | A | A | B+ |
【クリアまでのプレイ時間】 6~7時間ほど
【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良、C:可、D:残念
+:多少の加点
<↓詳しい感想は下記で↓>
ストーリー
かつての相棒を失くしたクリスは、戦うことの意味を模索していた。
そんなさなか、アフリカのキジュジュ自治区での任務が入る。仲間を失うことを恐れるクリスは単独行動を好んでいたが...。キジュジュで待っていたシェバと共に、アフリカに潜む大きな陰謀へと立ち向かっていくことになる。というのが今回の物語。
独り、苦悩を抱えながらも、目の前の困難に立ち向かっていく主人公クリス。
新しい相棒の支えで乗り越えていくことになる。他にも脇役のキャラクター達それぞれが、人間味あふれ生き生きと描かれている。
そして、いつしかクリスの宿敵と因縁の対決へと発展していくのですが、あえて誰とは書きませんがシリーズでお馴染み、あの宿敵。
初代のゲーム性や恐怖重視ではなく、全体的に「相棒」をテーマにドラマティックに仕上がっている。ストーリーも面白かった。
アクション・システム
ステージクリア式の「アクションシューティング」になっている。そして、オンライン(協力プレイ)に特化した。もちろん、ソロプレイでも2Pプレイとしても十分楽しめる。
シューティングゲームが好きな人には楽しんでもらえると思う。カメラワークはR3で自由に一周見渡せるタイプで、TPSとして遊びやすくなった。
クリア後は、シェバ操作も可能。
こちらはキャラと同じく左利きになっているので、違った感じで楽しめるのが良い。
操作感は、ちょっとイマイチだったり、レーザーポインターの動きや、ポインター部分のズレなど、慣れれば特に問題はないが操作良好とまではいかないかな。
PS4版はその点も修正されていて、狙った場所に弾丸が着弾しているのでOK!
チャプター前やコンティニュー前に装備準備ができる。
武器は十字キーにセットできるので、ゲーム時に武器切り替えも素早いのは嬉しい。
所持アイテムは、1人あたり十字を含む9マス分を持ち歩き可能。
他にも、4から受け継いだ宝石収集。換金して武器改造をする楽しさもある。
ムービーイベント中も目を離せないQTE(クイックタイマーイベント)も健在。
QTEについては賛否あるので、何ともいえませんが、多用されているのは否めないかな。ドキドキ感にはもってこいだと思うが。
難易度も初心者や苦手な人向けに、“ダメージが少なく弾薬も多め”と優しい設定の「アマチュア」が用意されているので、気軽にバイオハザードを楽しめると思う。
やりこみ
本編だけでも楽しめるが、DLCだった追加ストーリーも収録。
- 本編の前日譚「ロスト・イン・ナイトメアーズ」
- 本編裏側を異なる視点で描いた「デスパレート・エスケープ 」
すべてを収録した完全版は、やり込み要素もありボリューム満点だ。
追加ストーリーはセーブができないので、時間のある時に遊ぶのがベスト。
約1時間ほどの内容になっている。
また、マーセナリーズも本編をクリアしなくても、最初から遊ぶことができる。
パワーアップした「ザ・マーセナリーズ・ユナイテッド」が収録。
敵の数、使用キャラも増え、遊び応えのあるミニゲームで、全キャラ、全ステージが最初から解放されているのも嬉しい。
マーセが好きな人は、これだけでも楽しいと思われる。もちろん、2画面で2人プレイ可。オンラインを使えば協力プレイもできる。
他にも、オンライン対戦の「ヴァーサス(VS)」もあり、最大4人でオンライン対戦を楽しむエクストラゲームになっている。
- クリーチャーを倒したポイントを競う「スレイヤーズ」
- プレイヤー同士で戦い、ポイント競う「サバイバー」
2つのモードで、それぞれ個人戦、チーム戦を選ぶこともできる。
おまけゲームが盛りだくさんの内容になっています。
バディ度
バイオ5といえば「バディ」につきる。
「1」の頃からクリスが単独行動を好む分、なおさらストーリーにも深く深く関わるテーマになっていて、『協力しあい、助け合うこと』の意味を、深く感じるために欠かせない要素だ。
そのことを踏まえ、ニ画面で2人プレイができるようになったこと、オンラインでの協力プレイができることが、バイオ5の新しい魅力の一つだと思う。
ソロプレイでも、常に相棒が傍にいて援護してくれる頼もしさ。
弾薬や回復などもシェアできる。体術にも2人技もあり、ライフが少なければ、自動で回復してくれるのだ。瀕死状態になるとバディの協力は必須で、バディの有難味がわかるだろう。
「クリスといえば、ジル。」と長年のパートナーがいたが、今回は違う。
新しいパートナー“シェバ”の登場だ。
互いに生命を預ける相手であるバディの変更は、彼にとっても大きな変化だ。
新しい相棒、二人の絆が生まれていく過程と、クリスがパートナーの意味を、改めて知るのも「5」の魅力だと思う。
しかし、残念な事に魅力であるはずの相棒にゲーム的な欠点があるのも否めない。
パートナーの動きのタイプは「ASSAULT“攻撃”」と「COVER“援護”」の2つ。
指示を切り替えて使うことができる。ASSAULT状態は多少、AIの動きが悪く、邪魔をしたり、回収した弾薬も使い果たすなど、時に暴走気味だったように思う。
PS4版はその点も修正されているので、PS3よりは格段と良くなって遊びやすくなっているかと。
PS4版は全体的に良好になっていますが、PS3の場合は「COVER」がお勧めかな。
常にそばに張りつき、アイテムも指示がない限りは拾いません。敵相手にはいい感じに援護してくれると思う。
今回の売りの「バディ制」のAIの難点が目立つのは、非常にもったいない。
この点を、キャラの動きが面白い・可愛いと取るか。ゲーム性が悪いと取るかで評価も割れてくると思われる。
私は特に気にならなかったけど、PS4でもまだ面白い変な動き多い(笑)
進行方向の逆に走ったり、ドアの開け閉めを繰り返したり、物にひかかって協力シーンでの遅延など。でも、面白いので私はOKかな。
オンライン協力プレイが好きな人は、普通に楽しいと思う。まさにゲーム中で見知らぬ相手と、フレンドと、バディを組むことができる楽しさがある。
実際に「協力」の楽しさを味わえるシステムに特化している。
総合
「バイオ5」は、今まで総指揮していた三上氏が抜けた新しいバイオハザードだ。
そういった意味でも、雰囲気も変わったし、私はバイオの転換期だなと思っていて、恐怖の見せ方が変化したように思う。ある意味で新生バイオの誕生でもあるのでは?
バイオ4にシステムなど寄せて作られているが、雰囲気を含めゲーム性は違ったゲームかなと思う。バイオの特徴である「探索と謎解き」「不条理な状況からの脱出」「恐怖」はないと思ってもいいかと。
フィールドを探索し、 恐怖感に苛まれながら、アイテムを整理して、謎を解いて先に進んでいくタイプではないので、そういったバイオ要素が好きな人は気をつけて!
全体的に「アクションシューティング」になっていて、なだれ込む敵を撃ち倒して、ドラマをみていく形だ。ガンアクション映画のようなノリなので、サバイバルホラーのバイオハザードを求める人には向かないかも。ゲーム好きなら楽しめるとは思うが、探索バイオが好きなら困惑するのではないかな。
一方、はじめてバイオハザードを遊ぶ人やシューター好き、オンライン協力プレイ好きな方は、楽しんでもらえる作品だと思う。操作性などを考慮すると、難点の解消されているPS4版がおすすめだ。
バディ要素を詰め込んだシステムと、ドラマティックなストーリー。なだれ込む敵を打ち倒すシューティング。とても面白かった。好きなキャラを見て楽しむキャラゲーとしてや、オンラインや協力プレイゲームとして楽しめる内容になっていると思う。
新しいバイオハザードの個性が出ていて「これは、これでいい」と思うし、これからもどんどん進化していってほしい。私は常に新しいものをみたい。
コスチュームを変えることで、ムービーも変化するのは嬉しい。
全体的にストーリーも面白かったし、クリス最高だったよ。
以上、バイオハザード5の感想でした。
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