【感想】Old Man's Journey(おじいちゃんの記憶を巡る旅)
Old Man's Journey 感想
結論:人生を振り返りながら、旅で気づく大切なモノ。
美しい絵と曲で彩られた「愛」に心揺さぶられた。
※あくまでも個人的感想によるレビューです。
項目 | ストーリー | アクション・ システム |
やりこみ | 人生度 | 個人的好み |
---|---|---|---|---|---|
評点/S~D | A | B | C | A | A |
【クリアまでのプレイ時間】 ~2時間ほど
【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良、C:可、D:残念
+:多少の加点
<↓詳しい感想は下記で↓>
ストーリー
海辺の丘に独り静かに住んでいる老人のもとに、一通の手紙が届いたことからはじまる物語。
台詞は一切ないが、美しいイラストレーション(アニメ)で、老人の心情までもしっかりと伝わってくる。
手紙を読んだことで、旅に出ることになったおじいさん。
一体何が書かれていた手紙なのかは、ラストまでは明かされない。
明かされた時の切なさといったら...。
1人の老人が、なぜ旅立ったのか?なぜ海辺に住んでいたのか?
旅をする中で、彼の過去が明らかにされていくことになる。
どんな人生だろうと素晴らしいものなんだ。と思わせてくれた。
アクション・システム
ポインタクリック式のゲームだ。
指の形のポインタが画面上に登場しているので、ポインタを動かしてクリックすることで、おじいさんを移動させていく。
しかし、道は真っ直ぐ通っておらず、高低差もあったりとデコボコしている。
ポインタで道の黄色のラインを繋げて道を作り、おじいさんを進めていくことになる。
ラインが、しっかり繋がっていないと進むことができない。道と道を繋ぐときに丸いマークが出るので、それを目安に繋げていくとラクだ。時には障害物もあったりする。
シンプルなゲームだが、いろんなステージがあり、ちょっとしたパズル感覚で頭を使って進めていくのも楽しかった。
それ以外にも、ポインタは背景のあらゆるものを触ることができる。
例えば、窓をクリックすれば窓が開くといった感じ。 ゲーム内容には関係はないが、トロフィー獲得できたり、思わぬ動きがあったりと、すべてが生き生きしていて面白かった。
移動は左から右だけでなく、下から上、上から下への移動などもある。
この移動方法を使って、老人の深層心理を描いているようにも感じた。
やりこみ
やりこみ要素は特にはないが、1周でも十分に楽しめた。
トロフィーも隅々と触っていれば、コンプできる内容。
クリア後は、ステージごとに遊び返せるようになっているので、トロフィーの取り逃しがあっても安心して何度も遊べる。親切設計になっている。
人生の歩み度
街でふと見かける光景から、思い出される懐かしい思い出。
孤独な老人が、自分と重ねながら振り返っていく人生は美しくも切なく、胸を締め付けた。
老人にも「こんな時があったのだ」と知り、「今なにを思いながら旅しているのだろう」と察すると胸が熱くなった。幸せな日々を思い出しながら、苦悩と後悔を胸に、彼は様々な場所を進んでいく。目的地へ行くために、孤独な老人は足を止めない。
老人と共に旅をし、美しい景色を見ながら、1度きりの人生の中で「人を愛し、人を許す」ということ。そして、試練も必要になるということを、シンプルかつ、美しく描かれていたように思った。
総合
ちょっとしたミニシアターを見た気分になった。BGMに流れる美しく悲しい曲に感化されたのか、思ってもいなかったが涙まで流してしまった。
一見ほっこりした絵柄だが、老人を通して複雑な人生を描いている。
回想シーンの思い出は、嬉しい出来事や幸せな日々だ。しかし、現在は...。
孤独な老人の「思い出と現実」とのギャップに心を痛めた。
一体なにがあったのか?
老人のバックグランドに何があったのかを早く知りたくて、一気に遊んだ。
出会いと別れ、そして希望。人生とは美しくも儚い。挫折と過ちから後悔と苦悩を背負いながら、年老いた身体に鞭を打ちながら、遠い目的地へと進む。
物語を効果的に盛り上げる音楽も素晴らしく、誰もが感動するかはわからないが、素敵な作品だった。ちょっとしたパズルと物語を楽しみたい人へ。
以上、おじいちゃんの記憶を巡る旅の感想でした。
store.playstation.com© Broken Rules Interactive Media GmbH 2017. All rights reserved.