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遊んだゲームの感想・考察など、まとめ中心の個人的なゲーム備忘録。

【考察】Detroit: Become Human マーカスを考察&分析、ストーリー時系列、アンドロイドの種類

考察②キャラクター編+α 「マーカス」

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すべての物語を通して、キャラクターについて考察しました。今回はマーカス編
アンドロイドの種類とストーリー時系列もまとめました。
作品のネタバレ話もあるので、未クリアの人はご注意ください。

あくまでも、私の考察と解釈です。
長文になっていますこと、ご容赦ください。※ネタバレ満載なので、ご注意ください。

登場アンドロイド達

他にもいると思いますが、名前のあるアンドロイドたちです。主役は赤字表記

カムスキー退職後(2028年以降)の個体が多い。

型番号 製造年月 名前
RK-200 機密 f:id:bio-re-love:20180625123911j:plain
マーカス
(特殊機密プロトタイプ)/ 介助者: カムスキー製作
RK-800 2038年8月 f:id:bio-re-love:20180625124956j:plain
コナー(プロトタイプ)/ 刑事補佐
RK-900 2038年11月 f:id:bio-re-love:20180625125009j:plain
コナー改良型
AX-400 2032年4月 f:id:bio-re-love:20180625125020j:plain
カーラ
/ ハウスキーパー・子守用
YK-500 2033年7月 f:id:bio-re-love:20180625125033j:plain
アリス/ 子供タイプ
TR-400 2030年1月 f:id:bio-re-love:20180625125043j:plain
ルーサー/ 労働・運送用
EM-400 2028年6月 f:id:bio-re-love:20180625125930j:plain
ジェリー/ 遊園地など商業用
PJ-500 2031年11月 f:id:bio-re-love:20180625131630j:plain
ジョッシュ/ 大学講師(言語&歴史)
PL-600 2034年2月 f:id:bio-re-love:20180625125055j:plain
サイモン&ダニエル/ 家事使用人
WR-400 2035年10月 f:id:bio-re-love:20180625125109j:plain
ノース(トレイシー)/ セックスアンドロイド
ST-200 2022年 f:id:bio-re-love:20180625133936j:plain
クロエ/ 秘書&案内人: カムスキー製作
  2035年 f:id:bio-re-love:20180625125117j:plain f:id:bio-re-love:20180625132956j:plain
トレイシー(男女)/ セックスアンドロイド
KL-900 2036年 f:id:bio-re-love:20180625125130j:plain
ルーシー/ ソーシャルケア(社会的介護)
WB-200 2036年 f:id:bio-re-love:20180625125141j:plain
ルパート/ 農業・園芸・造園用
PC-200
PM-700
2029年 f:id:bio-re-love:20180625131534j:plain f:id:bio-re-love:20180625133014j:plain
警察
HK-400 2030年5月 f:id:bio-re-love:20180625130734j:plain
ハウスキーパー
JB-300 2033年5月 f:id:bio-re-love:20180625130721j:plain
コンピューター技師
WR-600 3031年 f:id:bio-re-love:20180625125157j:plain
ラルフ/ 緑地管理用

時系列

物語を時系列でまとめてみました。
本編は、1週間ほどの出来事になっている。(本編以前の分も知りえる事実は表記。)

西暦 月日 出来事
2027年   レッドアイス特捜部(複合捜査チーム)結成
  2/23 アマンダ死去
2028年 2/3 薬物「レッドアイス」のネットワーク摘発
    カムスキーが、サイバーライフを退職
2029年   合衆国アンドロイド法が制定
  8/22 ハンク・アンダーソン刑事が警部補に昇格
2031年 11/23 レッドアイスの売人を検挙
2035年 10/11 コール・アンダーソン死去
2038年 8月 変異体捜査のため、コナー製造
  8/15 アンドロイドによる人質事件
コナー: 交渉人として初起動
  11/5 カーラ: 修理完了&再起動
    マーカス: 買い物~夜にレオ事件(目覚め)
    カーラ: トッド宅から逃亡(目覚め)
    コナー: 殺人事件の現場検証
  11/6 コナー: 変異体の尋問
    マーカス: アンドロイド廃棄場
    コナー: アマンダに報告、署内で書類整理
    カーラコナー: カーラ、警察から逃走
    マーカス: ジェリコ
    コナー: 変異体ルパートを追う
    カーラ: ズラトコ邸へ
    マーカス: サイバーライフ社で物資回収
    コナー: エデンズクラブ~ブリッジ
    カーラ: 遊園地へ
  11/7 マーカス: マーカス決心、TV局をジャック
    コナー: アマンダに報告、TV局現場検証
  11/8 カーラ: ローズ家へ
    マーカス: サイバーライフショップを襲撃&仲間解放
  11/9 コナー: カムスキー邸を訪問
    マーカス: デモ行進
    コナー: 変異体捜査終了、FBIに引継ぎ
    カーラ: ジェリコ
    マーカスコナー:コナーを説得。コナーは進む道を決断(目覚め)
    ジェリコ襲撃
  11/10 マーカス: カールの助言(自宅or墓)
    ジェリコ集会、未来の道を最終決断
  11/11 マーカス: デモ行進or革命、成功後は演説
    コナー: コナー本社へor狙撃スタンバイ
    カーラ: カナダへorアンドロイド収容所
  11/12 カーラ:(収容所の場合)廃棄物埋め立て場

特別な存在の「マーカス」

「1人だけ主役を決めろ」と言われたら、私は“マーカス”と言いたいです。

彼が一番人間に近く、人の心も理解し、自我が強い。そして、自分で決断する力を持っている。

なぜ、彼だけが?

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マーカスは、サイバーライフの創業者カムスキーからの寄贈品だ。量産型のアンドロイドでない、一点ものだと思われる。

特別な1体だ。

カムスキーは、悲惨な事故で脚が麻痺した友人のカールのために、ユニークなアンドロイドをデザインし、芸術家であるカールの美的価値を喜ばせようと考えた。
介護だけでなく、重度のうつ状態だったカールを元気づける意味もあっただろう。

マーカスは当初、新世代のアンドロイドの精緻化を目的としたサイバーライフの「機密プログラムの一環」として開発された型だったようだ。

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カールとカムスキーは友人であり、カムスキー宅にカールの作品も飾られている。
二人の関係が深い仲であるのが伺える。

マーカスが特別なプロトタイプという点のも一理あるが、彼がもっと特別な存在になったのは、生活環境にあると思います。

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彼の役目は、脚の麻痺で車椅子生活となった主人の介護。介護経験者なら特に理解できると思うが、とても大変な仕事をしています。

家事全般に加え、風呂、トイレ、投薬に食事、そして話し相手。

カールは、献身的なマーカスのおかげで、再び絵を描くことや、人生の味わいを取り戻した。初めは機械としか思っていなかったカールだが、二人はいつしか「父と息子」の関係にまでなっている。

カールにとってマーカスの存在は大きい。人のように接し、息子のように愛してる。

もしかすると、マーカスが唯一“人間の愛情”を注がれて育ったアンドロイドだろう。
他にも幸せなアンドロイドもいるだろうが、マーカスは特に愛されてると思う。

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すべてを持っていたマーカス。
他のアンドロイドからすると、何不自由なく平和に暮らしています。小さな自由を与えられ、教養や娯楽など、好きに学ばせてもらえていたことが分かります。

カールはマーカスに、己をよりよく表現し、より自由に生きるように導いている。彼はマーカスの自由思考を奨励し、多くの点でアンドロイド革命に影響を与えたといえる。

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自由時間に何をするか選択できるシーンで、「本」「チェス」「ピアノ」と様々なものから選択できる。
これは彼が普段からしてることだろう。

1周目、私は「本」を選びました。本の中でも3冊から選ぶことになります。

キーツの詩、シェークスピアプラトン

どれも素晴らしい偉人ばかり。共通するのは「人」を説いていること。

アンドロイドにもってこいのラインナップ。ここにすべてのテーマが詰まっていると思います。文学が好きな人は、テンション上がったのではないだろうか?

  • キーツは自然や人間の美を大事にし、美を詠うのが使命だと考えた詩人。
  • シェイクスピアは卓越した観察眼で、人間の心理を描き出す作家。
  • プラトンは、“観念”という言葉を創りだした三大哲学者。

私は哲学好きで、プラトンの「絶対なる善」が存在するのか?人間はどのように善を達成するのか?といった本が好きなので、プラトンをチョイス。

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プラトンの「国家」を読んでいたようだ。イデア論を軸に「正義」というテーマで国家論を展開した哲学書だ。

「善」とは国や社会、人の価値観で変わるものだ。例えば、私が善だと考えてることは、あなたも善だと思うとは限らない。だけど、「善」という言葉が持つイメージは共通だよね?という考え(イデア※1)を軸にして、善を解いていく内容だ。
※1「誰もが共通して思い浮かべられるなにか。」をイデアと呼びます。

話が逸れてきたような気もするが、このDetroitのテーマも同じことがいえる。
人間の立場の「善」と、アンドロイドの立場の「善」どちらも根本は同じことを求めている。

“自分たちの安全と平和だ。”

答えを出すには互いに譲歩し、歩み寄るしか方法はない。しかし、残念な事に、それが上手くできないのが人間の本能なのかもしれない。

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本についてマーカスは言います。
「哲学が好きなんです」と、“答えのわからない問い”を語り合う楽しさを好きだと言っていた。

これは以前、カールが薦めた本のようだ。カールの発言から学んだことでもあるけれど、これはプログラムされた言葉だろうか?

カムスキーはTV取材で「アンドロイドは哲学も語れる。」と言っていたが、この興奮気味に語るマーカスの、なんと人間らしいことか。私には、プログラムの言葉だとは思えなかった。

カムスキーのいうrA9像である「起源であり、最初に目覚めた者。」
マーカスは、「本当の自由」と「人権」に目覚めた最初の人でもあるから、カムスキーのrA9像にも最も近いのかもしれない。

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他の娯楽でも同じだ。控えめではあるものの、どれも感情溢れる振る舞いをするマーカス。まるで幼い子供が学習し、吸収するかのような瞳をしている。

そんな姿を見てか、カールはマーカスの未来を案じ助言します。

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『私がいなくなったら、お前も...自分自身で身を守り、道を選ぶことになる。
自分は誰なのか、どうなりたいのか。
人間は皆同じであることを求めるものだ。
だが、その言葉に惑わされてはならん』と...。

カールは自分の死後、人ではないマーカスを心配し、独りになっても世間に押しつぶされないように…覚悟を教えている。本当に彼を子供のように愛してるのが分かります。

話を聞くマーカスの、なんと寂しそうな表情か。カールの死...いつかは来る未来と理解していても受け入れがたい話だ。

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時に選択次第では、カールが亡くなってしまいます。泣きすがるマーカスに胸が痛かったのと、マーカスがどれだけカールを心から愛していたかが分かります。

これほどまでに主人を愛したアンドロイドがいただろうか?

そして、愛する人を失った悲しみと、これからの不安という初めての感情が錯綜しているシーンです。

亡くなる直前にカールは、泣くマーカスに言い聞かせます。

” don't let anyone tell you who you are "

直訳すれば、“お前が誰であるか、ということを誰にも言わせるな。”ですね。
つまり「(お前はお前であり)自分に自信を持って生きなさい」という意味がこもってます。字幕では「相手の言いなりになってはならん」でしたね。

最期までマーカスを案じ、助言したカール。心が震えました。

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人間は“特殊な者”、普通とは違う存在を迫害することがある。カールの息子レオもそうだった。マーカスを怪訝に思い、無下に扱っている。

レオの場合は、父を取られた反発で、マーカスに嫉妬しているだけだが...世の中にはもっと酷い人間がいることを思い知らされることになる。

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カールは、ブルーブラッド?を象徴した絵をたくさん描いています。
それだけマーカスと過ごすうちに、アンドロイドに魅了されていたこと。そして、彼らを理解しようとしていたことが分かります。

偏見のない理解者で、父のような存在の主人。そして、教養と倫理観を学べる環境。

マーカスは、とても恵まれた環境で人間のように生きている。だからこそ、マーカスは「人を信じ、人を愛せるアンドロイド」なのだ。

人間の子供も教育と手本により、賢くなることも、強く生きていくための勇気を持つことも、人の気持ちがわかる心を持つこともできる。

アンドロイドらも、そんな子供と何ら変わりないような気がします。人格形成に「愛情」が、どれだけ大切なのかがよく分かります。

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しかし、ある事故を境に幸せから地獄へと落とされることになる。

世界が一変し、生まれ変わったマーカス。
瞳の色も左右違いになり、虹彩異色症のようでもある。特別な存在感が増した。

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この時の「I AM MARKUS」は重く響く。
“俺は機械(モノ)ではない”という思いが強く溢れている言葉だ。

“自分が何者か、自分で決めろ”と、カールが言っていた教えのように、完全なる自己確立をしているともいえる。

マーカスの知恵は、カールの知識と教えで成り立っているのが分かる。

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優しい心を持つマーカス。
箱に詰められたアンドロイドをかわいそうだと同情し、“一緒に自由にならないか”と変異体にする。

彼は、アンドロイドに直接接触することで、意志を持つ変異体として覚醒させることができる。このことから、マーカスにはプログラムからの自己解放を促せる力が備わっていると思っていいだろう。

後半では、触らずとも指差しで合図するだけで、彼らを解放している。(もしかすると、ハッキングしているのかも?)他のアンドロイドにはできない技だ。

コナーもできる技なので、もしかするとプロトタイプは可能なのかもしれない。 

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アンドロイド達の虐げられた在り方を、街で目にしたマーカスは立ち上がります。
誰もが目にするTV放送をジャックし、「自由と人権」を求めた。

命をくれた人間に感謝していると言います。そして、歩み寄り共に生きようではないかと、共存を訴えます。

攻撃的な発言をしたとしても、内容はさほど変わらないと、私は思いました。
凛と“自由を与えるべきだ!”と言うのと、丁寧に“自由にしてくれませんか?”という雰囲気やニュアンス違いに感じました。

まずは、アンドロイドから歩み寄った。
しかし、人間は受け入るわけもなく...。機械の反乱だ!戦争だ!と騒ぎ始めた。

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最終決断前は、リーダーとしての重責に戸惑い、潰されそうになっている。
何もかもが目の前で崩れ去っていく。

そう、彼らは平和に暮らしたかっただけなのに...。歯がゆさが何とも言えません。

迷い、苦しみ、マーカスとアンドロイド達にとっての大きな試練が待っている。

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カールが生存している場合は、助言を受けにいくのだが、カールの言葉は救われる言葉ばかりだった。

「俺は血の色に関係なく、流血は望んでいないのに。だからといって、このまま仲間を見殺しにはできない」と悩むマーカス。

血の色について話したことで、カールは言います。

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「マーカス、お前は私の息子だ。たとえ血の色が違っても。」

マーカスは、いい人を父に持った。

こんな人間がもっと増えれば、悲しい思いをするアンドロイドも少なかっただろう。
私も人間なので、新しいものへの恐怖心もわかるが、もっとカールのような優しく、柔軟な考えのできる人や、社会になることを祈りたい。

いいシーンでもあるが、時に発言が本質的に攻撃的かつ暴力的だと、カールは「かつてのマーカスでない」と悲しむ。その後も攻撃的発言を続けると、心臓発作を起こしてしまう。というあまりオススメできない展開にもなり得る。

全部の展開が見たくて遊んだが、あまりにもショッキングで...辛かった。

ジェリコ

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船の名前をそのまま使った、アンドロイドの隠れ家「ジェリコ

人間から逃げ出し、ひっそりと静かに隠れていた。人間と、プログラムからの解放という自由を得たにも関わらず、人への恐怖心から誰も外へ出ようとはしない。

集まったアンドロイド達の中には、自己を強く持ち、発言力を持つ者がいる。

「サイモン、ジョッシュ、ノース」だ。

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サイモンは、人と関わらないことを望み。
ジョッシュは、平和的解決を望む。
人間を激しく嫌悪するノースは、暴力的な意見を持っている。

それぞれの思想を持ちながら、1つにまとまらないチームだった。そう、マーカスがたどり着くまでは...。

ジェリコへ辿り着いたことで、マーカスの運命は変化していく。その中で、もっとも大事なのは、マーカスとノースの出会いだ。

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平和的な考えと、“共存できる”という希望しか持っていなかったマーカスの思想に、ノースの激しい憎しみと哀しみの言葉。
そして、不穏な政府の動きが重くのしかかる。

彼は常に学習し考え、行動に表している。
マーカスの暴力的な行動の発端はノースに影響されている」といえる。

ノースの存在

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ノースの過去は「エデンズクラブ」のトレイシーだ。ドリームパートナー、いわゆるセックスアンドロイドである。

セックスアンドロイドは、顔や性別が違えど、すべて「トレイシー」という名前のようだ。

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警察の報告書によると、ノースは「客を家まで送り、そのまま失踪」したとある。
彼女の話では、首を絞め逃げ出したといっていた。性被害は、たとえ機械だとしても、心の傷は深いだろう。

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ノースはアンドロイドの大義のためならば、命を捧げる覚悟だ。

サイモンが負傷し、置き去りにするの際も壊すことを望んだ。彼女は仲間さえも、時には殺めることを覚悟している。

人間に対して激しい憎しみしか湧かない彼女は、人間への攻撃的な考えが多い。
つまり、殺すことを良しとしているという事だ。どんな犠牲を払ってでも、“アンドロイドの平和だけ”を夢見ている。

常に戦うことを熱望し、暴力だけが唯一の選択だと考えている。マーカスが平和的道を選べば反発し、抗議するほどだ。

ノースは、ジェリコの中で最も積極的で、暴力的なメンバーである。

マーカスは、そんな彼女と恋に落ちるのだから、影響どころの話ではない。

彼はカールとの生活では得られなかった、様々な刺激を受けて悩み、成長していっているのだ。

暴力的行動の果てに

暴力的行動をした場合でも、どこかに人との共存や優しさを残すマーカスだが、厳しいアンドロイドの事情を知り、ノースに言っています。

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「今まで俺は周りを知らなかった。何も知らなかった。井の中の蛙だった」と。

自分が幸せだったから、みんながこんなに苦しんでいることは知らなかったと落胆していた。なんと素直なんだろうと、胸が痛かったです。

そして、アンドロイド解放の道を進むことになる。解放...すなわち、敵地に特攻し仲間を救出という事。争いは避けられない。

争う道でも、完全に暴力に走るわけではなく、ただ仕方なく戦い解放し、人間を退けるだけの若干平和的な展開もある。どうなるかは今までの選択が影響してくる。

しかし「革命」ルートは、どの分岐も犠牲が伴い、悲しいものとなっている。

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なかには、ノースがマーカスを助けるイベント分岐もある。このシーン、私が見た時はまだ0%だったので、比較的珍しいパターンなのかもしれません。

どれだけアンドロイド達に、マーカスの存在が必要なのかを一番理解し、その身を差し出したノース。ここの選択肢は迷った。

「あなたの一部になるだけ」の言葉で、泣くマーカスの想いに切なくなった。マーカスの心が優しいだけに、辛い現実が刺さる時、とても痛々しく感じる。

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このノースの自己犠牲は、マーカスを想っていることと、どれだけアンドロイドの未来を想っていることがよく分かるシーンだった。

こういった愛すべき人達を失くしていく現実を見せられれば、マーカスの平和的な理想や希望もかき消え、人間を憎みたくなる気持ちも湧くものだ。

ほぼ絶望しか待たない「革命」ルート。なんとも心の痛くなる物語だった。

人間に勝つ

人間に勝つ方法は、1つしかない。
それは、とても危険な方法で、マーカスが最初に抱いた自由ではない。

化学兵器の起爆ボタン」
ノースから受け取った核のボタンを押すことで、一瞬にして放射能によって致死的状態となり、人の住めない街となる。

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このボタン、マーカスはよっぽどのことがない限り、押すことはない。
押すか否かもプレイヤー選択によるものだが、彼が自分の思想と反する行為を決断する葛藤がある。時にはノースに決断を強いられることもある。

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社会の反発と拒否、アンドロイドの虐殺。
ありのままの自分達の心を、誠意を見てもらえなかったせいで、彼の優しい心はすさみ、歪んでしまったのだ。

「We are FREE!!」

と声をあげたマーカスの顔には、人間らしい優しい顔は、もうない。
人と同じであろうとはせず、本来の姿を晒し、表情は厳しいものへと変わっている。

人間が、彼を恐ろしい指導者へと変えてしまったといえるだろう。

マーカスが好きですが、ちょっと怖かったです。胸が痛たい自由宣言でした。

Everything will be alright

平和的な「行進」ルートで印象的なのは、アンドロイド達の歌う歌「Everything will be alright」だと思う。

私は英語音声で遊んだので英語ですが、吹き替えだと日本語になっているのかな?
まだ未確認なのですが、心を揺さぶる歌ですよね。

歌詞を引用しました。

Hold on just a little while longer
Hold on just a little while longer
Hold on just a little while longer

※Everything will be alright
 Everything will be alright

Fight on just a little while longer
Fight on just a little while longer
Pray on just a little while longer

※繰り返し

Sing on just a little while longer
Sing on just a little while longer
Sing on just a little while longer

 ゲーム「Detroit: Become Human」内で歌われた歌詞のみ
 引用元は古いゴスペル「Hold on」ですが、ゲーム用にアレンジされ歌詞が微妙に違います。

字幕の歌詞は堅い感じの和訳でしたが、今風の口語で訳すなら、こんな感じかな。(繰り返しなので省略してます)

もう少しだけ 耐えてみよう
(心配しなくても)すべてうまくいくよ

あと少しだけ 抗ってみよう
もう少しだけ 祈ってみよう
(大丈夫)すべてがうまくいく

もう少しだけ 歌ってみよう
そう すべてはうまくいくから

彼らの願いが、ひしひしと伝わる歌詞です。
この歌をチョイスした開発陣には脱帽です。現実の奴隷暴動とリンクして切ない。

”Everything will be alright”は、心配してたり不安に感じている相手や、自分に対して使うことが多いフレーズです。

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窮地に立たされた時、この歌を歌います。
恐れを感じながらも、“戦う”のでなく“歌う”のです。自分自身と仲間に大丈夫だと言い聞かせながら、人の心を信じて歌う。
人間の良心に問いかけ「命」を委ねた
といってもいいシーンですね。

胸を打たれ泣けてきました。なんで、人間は分かってくれないんだろうと、もどかしかったです。死を目の前に歌う歌が、強く心に響いた。

“機械に心はない、騙されているんだ。”という人もいるかもしれません。機械が感情を模倣しているだけかもしれない。たとえ、そうだとしても「恐怖」という感情を味わっているのも確かです。

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模倣でも、もし本当に感じていなかったとしても、味わうことはできます。
彼らのLEDの色は、感情を体感する時にシステム異常を起こし、赤や黄色に変化します。これは人と同じように体感しているからだと思います。

彼らの暴走は、突然の溢れた大きな感情を持て余しているだけだ。人も感情を持て余すが、幼い頃から積み上げたブレーキがある。

身体は作り物かもしれないが、心を持っているかのような彼らは、理論的には人間と同じであるともいえるのではないか?

「心」があるのではないかと、思わずにはいられないシーンでした。

自己犠牲

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平和的に進めても悲劇はあります。自分が犠牲になる選択をした場合です。

“ We are alive and we wanna be free!
(俺たちは生きている、そして自由になりたいんだ!)

と、人権を求め自由を叫びながら、マーカスはオーバーヒートを起こし自害した...。

聖書のイエスのように、みんなの罪を背負って独り犠牲になるはずだったのではないか?その死で、連なるすべての者たちの罪が赦されるために。そんな風にも見えた。

私はこのシーン、見ていられなかったです。このあとの軍隊の行動が酷すぎる。
マーカスが命を懸けて守った無防備なアンドロイドを、いともたやすく処刑するのだ。マーカス1人では終わらない、皆殺し感が...後味が悪いものでした。

マーカスの最期の言葉さえも、人間には届かなかった...という事ですね。

平和的決断の先には

平和的に友好的にデモを起こした結果。
完全な答えは出ないものの、軍隊は退いた。彼らの『人間らしさ』に人々の“心”が動いた瞬間だ。

軍隊が彼らを攻撃する事は、今のところ収まったのかもしれない。しかし、決して「アンドロイドが受け入れられた」という意味ではない。しかし、この日を境に何かが変わっていくことだろう。

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たくさんのアンドロイド達の前で、演説するマーカスの言葉には、『人間を許すこと、そして共に生きること、人間は友であること』を説いている。

どこまでも、優しさと思いやりを忘れないマーカス。

人類(敵)を愛せというところも、本当にイエスのような人だなと思いました。崇高な倫理道徳です。自分を見つめているからこその倫理だと思う。

すべて​の​人​に​対し​て親切​にあり、苦境​の​もと​で​​自分​を​制する​こと​が​必要なことだと思います。人を憎むよりも、この先、光の中で生きていける自由と、生きている喜びを感じようと呼びかけたんだと思う。

今後、彼らにとって優しい社会に成り立っていくように、願わずにはいられない。

カールとレオ

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カールは、世界的に著名な画家だ。
2020年代のネオ・シンボリスト。人間の内面や夢、神秘性などを象徴的に表現する新象徴派だ。
ユニークな才能で一躍人気アーティストとなったカールの作品だが、独創的で刺激的な作風の評価は賛否両論のようだ。

息子のレオは、名の知れないファンとの不倫で授かる。認知をし援助はしたものの、10代までは会った事もない関係で、良好とはいえないものだった。

しかし、常にレオの事を気にかけ、彼の未来を心配している。必要なら、お金も援助していた。

カールは、レオを心から愛している。

それがよく分かるのが、レオが死亡した時だ。(気絶?かもしれないが、目が見開き鼻血も出てるので、死亡していると思われる)

【訂正】レオは気絶していたようです。
カールお見舞いの際に、退院の留守電が残っているという情報を頂きました。
薬も断ったとの事です。

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車椅子からレオに向かって飛び下り、這いずりながら、レオを抱きしめた。
息子を思い涙しながら、レオを"little boy"と呼んでいた。

私は愛情表現である「可愛い坊や」のニュアンスだと思う。

字幕は“バカな息子だった...”となっている。めいいっぱいの愛でいいのに。なぜここで、バカな息子と訳したのかは不明だけど、日本独特のへりくだっていう愚息ということなのかな?

レオの薬物中毒と生活態度に悩まされてるが、明らかに深く愛しているのが分かる。

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レオは薬物中毒で、レッドアイスにも手を出していると思われる。酒や薬に溺れ、金を無心する生活態度から、親子関係にも緊張が走っている。

この不良行動は、父の気を惹こうとしているようにも思える。なぜなら、レオは父が自分を欲せず、愛していないと信じ、マーカスとカールの関係に嫉妬している。

そして、マーカスが"完璧"だから、自分よりも溺愛していると勘違いしているようだ。

レオは父を嫌っているわけでなく、ただ愛されたかっただけなのかもしれない。
墓参りにくるレオの姿をみて、私はそう感じました。(カール死亡ルートの場合)

お互いに愛し合っているのに伝わらない、もどかしい親子関係が切ないです。

ジョッシュとサイモン

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ジョッシュは、大学講師として働いていたが、酒に酔った学生たちにより、ひどい暴行を受け、ジェリコへと逃げ出した。

落ち着いた性格で、争いは好まない優しさをみせる。また、人間と平和的解決ができると確信しています。そのために、たびたび意見の相違でノースと口論している

彼は、マーカスの言葉にも積極的に反応している。基本的に平和志向な二人は、すぐに友人関係になっている。しかし、マーカスが暴力的な方法(殺人や暴力)をとることで敵対的になるが、どんな決断をしようとマーカスやジェリコを裏切ることはない。

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サイモンは、ジェリコで最年長のメンバーのようで、マーカスが来るまでは、誰もが彼の意見に耳を傾けていた。

マーカスがジェリコに到着した時にも、歓迎すると受け入れたのはサイモンだ。

「ただ隠れて生きる」という、人間とは関わらない道を選んでいたジェリコ
これは、サイモンの思想が反映されていると思われる。

彼は逃げ腰の意見に賛同し、大きな変化を望んでいない。リスクは避け、今のささやかな自由で、仕方なくではあるが満足しようとしている。余計なことには巻き込まれたくない保守的なタイプといえるだろう。

(番外編)ノースがリーダー

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ジェリコ襲撃までに、ジェリコのマーカスの支持率が低い、ノースの好感度が激怒だとノースがマーカスを追い出します。

「自由を説くけれど、あなたにはガッカリだ」と詰め寄り、ジョッシュとサイモンも流されて同意する。結果的にノースがリーダーとなる。もちろん、最終決断はなく強制で「革命」ルートとなる。

他にも、マーカスがジェリコで死亡した時も同じです。その時、コナーが変異体だと、コナーがマーカスに代わり彼らのリーダー的存在へとなる。

このようにノースもリーダーに成りえるが、マーカスは最初のデモ行進までは死亡ルートはないことから、物語にとって大事な存在だという事がわかります。

反アンドロイド

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街には反アンドロイドの人々が抗議しています。

ゴードン・ペンウィックという説教者は、「アンドロイドは“悪魔”であり、テクノロジーが人々を堕落させる」と言っている。 

アンドロイドに仕事を奪われた人々の怒りが渦巻いている。バス停前の抗議集団に、うっかり近づくと巻き込まれるので、虐げられたくない人は気をつけた方がいい。

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「この悪魔め!デトロイトを破壊する悪魔だ!」と 嫌がらせをうける。

突き飛ばされ、蹴られと、失業者のグループは暴力的である。警察官が介入する事で収まるが...、嫌な気分が漂ったシーンである。 

失業者に向けて働けるように、政府の新しい対策も必要なんじゃないかなと思いました。

以上、マーカス編の考察でした。

前回:考察①ストーリー編

考察は1記事で仕上げる予定でしたが、長文になったので複数に分けました。
キャラクターも含め、全部で3記事になりそうです。

考察①は、ストーリーやテーマについての考察になっています。

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