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【感想】Transference(トランスファレンス)

Transference 感想

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結論:研究者の狂気の先に。バーチャル世界からの脱出!
※あくまでも個人的感想によるレビューです。

VRゲームですがVRなしで遊んだ感想になります。


サクッと感想! 良かったところ
雰囲気の良い探索ゲーム。
残念なところ
興味をそそらないシナリオと謎解き。
2時間ほどとボリューム不足。

 

<お気に入り度> 45 / 100%
項目 ストーリー アクション・
システム
やりこみ バーチャル
リアリティ度
個人的好み
評点/S~D C+ C D B C

【クリアまでのプレイ時間】 2時間ほど

【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良C:可、D:残念
+:多少の加点

<↓詳しい感想は下記で↓>

ストーリー

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科学研究者であり、一家の父であるレイモンド・ヘイズ。

物語は、彼のビデオメッセージからはじまる。レイモンドと共同作業していた主人公(プレイヤー)へ宛てたものだ。

主人公は実験の被験者として、科学者であるヘイズ一家の脳内記憶データで作ったデジタルシュミレータ―世界を体験し、一家の崩壊した心を解き明かしながら脱出を目指す。

シュミレータ―の舞台は、レイモンドが研究から作り出した精神世界になる。

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ストーリ―は、散らばった情報をもとに、自分で考察していくタイプ
映画によくありそうなストーリー構成で、実写とバーチャルが融合していて面白い。

妻のキャサリン、息子のベンジャミン(愛称はベンジー)。愛犬のライカ
彼らに起きた出来事を、彼らの記憶で構築された世界で解読していく。

考察好きな人向けの内容だと思う。
私も考察が好きだが、のめり込むほどの魅力を感じなかったのは残念。

アクション・システム

基本は「探索メイン」のゲーム
部屋に散りばめられたオブジェクトを調べたり、組み合わせたりして、“一家に何が起きたのか?”という謎を解き明かしていく。

「◯ボタン」が選択と決定。「L1かR1」で手にとったアイテムを調べる。と単純な操作しかないが、操作方法の説明がないのは不親切かな。ボタンをとりあえず触って理解していくことになる。

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どこか陰鬱な感じの漂う部屋たち。

不気味な雰囲気だが、何かが襲ってくるようなゲームではない。家の中を探索して、物語を解釈していくだけなので、怖いのが苦手な人も遊べる内容だ。

探索中には記憶の主の声が響いていて、声の主がたまに姿を現すが、あっというまに駆け去ってしまう。

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記憶が欠落している場所は、エラーが起き黒く抜け落ちている。

先に進むには欠落した記憶を探し出し、該当のものを別の記憶世界から持ってくるか、謎解きをすることになる。フォルダ名や周辺のものがヒントになっていて、簡単な謎解きになっている。

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謎を解くことで、プログラムの走り書きが映し出され修復。先に進めるようになる。
演出がバーチャルっぽくて面白い。

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謎解きをする上で、重要な役割を果たす「電気スイッチ」。

同じ家だが、電気スイッチで世界(記憶の視点)の切り替えができる。それぞれの視点の世界にあるアイテムを持ち運び、足りないものを補ってエラー修復していく。

最初は白のみ。一家が消え去り、もぬけの殻になった家だ。白は一家の記憶構築でなく、リアル世界での家の過去を構築していると思われる。

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結晶を手に入れることで、それぞれの記憶世界へ切り替えができるようになる。

スイッチの色で、緑(父)、赤(母)、黄色(息子)と一家の視点変更ができる。
同じ家でも、それぞれの記憶で見えているものが違うのは面白い。色分けされていることで、誰の記憶の世界か分かりやすいのも良かった。

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ビデオテープ(ログデータ)に、一家の過去の出来事が記録されている。過去を知ることで、彼らの日常や関係性、人物像を深く知ることができる。

考察の材料になるデータですが、オプションボタンを押したポーズ画面のメニューから確認しないといけないのは、少しオシャレじゃないなと思った。

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数多くのものがインタラクトできる。
写真や手紙やメモ、日用品に楽器などなど、引きだしの中にも隠されていて、すべてがストーリー解釈や考察への手がかりになっている。

アイテムは持ち運びが自由で、1つだけ持ち運べ、手放すとアイテムは元の位置に戻るので、別のものを手に取る時は注意が必要。

やりこみ

残念な事に、やり込み要素はない

シナリオ薄めで、謎解きも簡単だったため、開始から2時間でクリア。
なんだか物足りなさを感じた

しかし、基本VRで遊ぶことを考えると「ループする階段」や「閉じ込められた狭い部屋」は3D酔いなど、気分が悪くなりそうでもある。そう考えるとゲーム内容として、ちょうどいい長さでもあるかも。VR体感を目的としたゲームだと思うので、こんなものだと思います。

一部、収集物としてビデオログがあるが、集めても3時間ぐらいだろうと思う。
トロフィーもクリアすることで、ほぼ集まります。(プラチナはなし)

VRバーチャルリアリティ)度

VR“対応”ソフトなのでVRなしでも遊べます。私もVRなしで遊んだ一人です。

VRで十分に楽しめるゲームになっているが、VR体感型ゲームをVRなしで遊んだせいか?ワクワクや興奮を感じなかったのは残念。VRがあれば、まさに主人公と一体化して、バーチャル体験をしているような気分になれるだろう。

ということで、VR有無しでゲーム感想も変わると思います。

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VRゲームであり、ゲーム内容(シナリオ)もバーチャルリアリティがテーマになっている。よくある脳内記憶からの仮想世界に魅了された狂気系の話です。

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記憶構築された各々の世界。

壁になぐり書きされた数式や計算式。科学者であるレイモンドが、バーチャルリアリティ研究に没頭し、憑りつかれたような狂気を逸していることが分かります。そんな風に背景からの考察も必要かと思います。

イベントというものはないので、いろいろと推測して楽しめる人向けかな。

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妻の夫への不満と怒り、狂気を帯びた記憶は過激な赤い世界だ。

世界の造りこみは不気味さもありながら、美しかった。それぞれの狂気が溢れた世界表現は良かったです。

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登場人物は実写なので、映画の中に入り込んだような、もしくは実際に主人公と同じ体験をしているような感覚を味わえると思います。

総合

UBIソフト Montrealの“Fun House”と、俳優イライジャ・ウッドやハリウッドの脚本家ら設立の“SpectreVision”との共同開発(コラボ)で注目されたVRゲーム。

ハリウッド×ゲームということと、 サイコスリラーということで期待していたが、サイコではあるがスリルは感じられなかった。ミステリーアドベンチャーがピッタリな気もしますね。

私がVRで遊んでいないので『体感』という凄さを感じられなかったせいかもしれないが、ストーリーもイマイチ盛り上がりに欠けていて、家族の崩壊に興味がそそられなかった。雰囲気はいいが、残念だなというのが正直な感想。

また、探索ゲームでの醍醐味は“謎解き”だと思いますが、とても簡単でした。
おかげでスムーズに進むことができ、ストレスなく進めるのは気持ちが良かったが、物足りなさが残ってしまったのが残念。もっと謎を解きたかったかな。

ネガティブな感想で申し訳ないが、1つ前に秀逸なシナリオの脳内記憶バーチャルがテーマのゲーム(インディー)を遊んでいたので、比べてしまったのがイマイチに感じた原因かも知れない。私には合わなかったようです。

5千円ほどの作品だが、せめて2~3千円ぐらいかな。気になっている人は、安くなってからでもいいかも。

以上、トランスファレンスの感想でした。

【PS4】トランスファレンス

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