【感想】Detroit: Become Human(デトロイト:ビカム ヒューマン)
Detroit: Become Human 感想
結論:人生は選択の連続!
人類と機械の未来を紡ぐ物語。切なくて胸が痛い...。
※あくまでも、個人的感想によるレビューです。
項目 | ストーリー | アクション・ システム |
やりこみ | 分岐度 | 個人的好み |
---|---|---|---|---|---|
評点/S~D | A | A | A | A | A+ |
【クリアまでのプレイ時間】 ~10時間ほど
【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良、C:可、D:残念
+:多少の加点
<↓詳しい感想は下記で↓>
ストーリー
2038年のデトロイト。アンドロイドが、“便利な道具”としてショーウィンドウに並ぶ街。突如発生した、感情をもつアンドロイド変異体。
人と同様に、自らの意志を持つ彼らの選ぶ運命は...?
3体のアンドロイドの視点から、様々なエピソードを体感していく事に。
「人間」と「自我を持つ機械」との間に起こりうる、社会問題に斬り込んだ内容になっています。
“この物語はこうだ!”とは決めつけられなく、会話や行動次第で展開も大きく変わっていきます。
すべてはプレイヤーに委ねられ、物語を紡いでいくことになる。
たとえ、ラストが誰かと同じ結末だとしても、辿ってきた道を通して人によって物語の感じ方、その結末の意味は違うと思います。あなたが作った未来と、物語の解釈がそこにあるのです。
心に残る「あなただけの物語」に出会えることを祈って。
アクション・システム
難しい操作もなく、誰でも楽しめるゲームになっています。操作が苦手な人や、ストーリーを楽しみたい人向けにシンプル操作の「CASUAL」も用意されています。
行動は、すべてキー入力操作。
画面上に表示されたボタン、タッチパッド、スティックを指示通り操作していきます。瞬時に対応しないといけない場面もあり、ハラハラドキドキさせてくれる。一種のQTEにも近いゲーム操作です。
会話は選択性で「制限時間」もあります。4つのボタンに配置された答えから、好きなものを選んでいく事になります。
返答で相手の“好感度”も変化。好感度は、返答後などに画面上に表示されるのでわかりやすい。好感度も後々の展開に大きく影響しているようです。
他にも、探索パートもあり、現場分析して推測を立てるのも面白かったです。また、事件を解決できるかどうかもプレイヤー次第で、それも物語の1つとなっていきます。
やりこみ
1周で終わる人もいれば、他の物語が気になる人は2周目も遊ぶと思います。すべてのエピソードや展開を見ようと思えば、かなりの時間を要します。なにぶん映像作品なので、イベントのスキップができないのは、時間がかかる要素の1つですね。
しかし、要所要所のイベントを見たいだけならば、各チャプターごとに遊べるようになっているし、フローチャート内にチェックポイントも用意されているので、比較的ラクに見ることはできると思います。
物語として紡ぎたい場合は、変革後は継続して通しで遊ぶのが推奨なので、色んなEDが見たい人は、たくさんやり込みできると思います。
私の場合ですが、トロフィーは1周目で半分以上は獲得できました。あとは、分岐ポイントとなる別の答えを回収すれば、トコロンできそうな感じ。コンプには、最低でも2周は必須だろうと思います。
他にも、おまけコンテンツも充実していて「設定資料、サウンドトラック、制作秘話、ギャラリー(キャラモデリング)、収集物」など。素晴らしい内容でした。
特典は、すべてゲーム内で得られるポイント使用で開放できます。
分岐度
様々に分岐している物語たち。
「ちょっとした分岐」や「違う展開」になるもの、「まったく別のフローチャート」になる場合もあります。
各章の終了ごとに、今通った道筋をフローチャートとして確認できるようになっています。オンラインであれば、他のプレイヤーやフレンド達が選んだ道など、そのエピソードの割合を%(パーセンテージ)で見れたりと面白いです。
違うパターンも見たくなるような、たくさんのイベントが用意されています。
物語が好きな人は、いろんな展開を楽しめると思います。
総合
リアルなグラフィックだけでなく、それぞれのキャラ立ちが素晴らしい!
個性が溢れているし、彼らの悩みや戸惑いで見られる感情は、人間以上に素直で生き生きとしている。そして、捜査官アンドロイドのコナーの立ち位置が絶妙で、物語を面白く動かしていくキーマンでもあります。
「人」と「アンドロイド」の板挟み役がいる事で非常に盛り上がるし、コナーの戸惑いは、プレイヤーの選択を迷う心とリンクしやすいのではないでしょうか。
とにかく、感情移入が半端なくて面白かったし、3人の運命が交差する時はテンションも上がりました。ストーリーも面白かったです。
全体的に頭と心を使うゲームになっていると思う。あと、反射神経かな(笑)ボタン操作が忙しいシーンも多々あり、ゲーム画面から物語から目が離せなかったです。
作品のテーマは、とても深く重たいものになっています。アンドロイドと人の問題点を「これでもか!」と見せつけたシナリオと展開は切ないし、もどかしい。そして、同じ人間として、不甲斐なさも見せつけられた。
恐怖心が、ぶつかり合うのは仕方がない事だけど...。悲しくてやりきれないですね。
この問題は、簡単に答えを得ることはできないのかもしれない。今現在、同じ人間同士でも、差別や戦争を起こすのだから、新生命体となれば尚更です...難しい問題ですね。
広く、深い心を持ち続けたい。
新しいものも受け入れられる寛容な心を持っていきたいなと思いました。
私の物語は奇跡的にいい感じで幕をとじました。自分で自分を褒めてあげたい気分。
自画自賛(笑)LOVE and PEACEです!
また今度は、別の物語を楽しみたいです。でも、選択肢をその時になると前と同じのを選びたくなるというジレンマも出てきそうだ。
以上、デトロイト:ビカム ヒューマンの感想でした。
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