【サイコブレイク】PSYCHOBREAK★ネタバレ★キャラ考察②ジュリ・キッドマン
サイコブレイク キャラ考察②ジュリ・キッドマン
ジュリ・キッドマンを考察・まとめ。
キャラを掘り下げて考察しています。けっこう長文です。
完全ネタバレ。
エンディング情報もあり、ご注意ください。クリア済み前提の記事になってます。
※あくまでも私の解釈&考察です。
間違いもあるかもしれません。未確定情報を含みますので、ご了承ください。
ジュリ・キッドマンという人物
name:Juli Kidman
Age:27歳
Height:175cm
Weight:54kg
愛称はキッド。
「ジュリ」というファーストネームで呼ばれることは少ない。
過去には関心がなく、実際にあまりハッキリとは覚えていないようだ。
確実なのは、今、自分のやるべきこと。そして失敗の代償のみ。
今を懸命に生きる女性だ。
最近、セバスチャンの地区に移された新米刑事。初仕事の帰りに、ビーコン精神病院に呼び出され、異変に巻き込まれてしまう。
(真相は、別の項目で↓)
子供時代と家族
貧しい町のシダーヒル教会の近くに住み、市場の外で育った。
ジュリ幼少期に、家畜や人間を殺してしまう不思議なペストが、小さな村を襲った。
(このペストはルヴィク絡みだと思われるが)ペストを機に、母親が教会の信者になってしまったのだ。両親の心は教会に囚われ、娘ジュリのことなど関心がなかった。
母親に無視された彼女は、気を引こうと「天国に行った」と書いたメモだけを残し、街を出た(家出した)が、誰も探しに来なかった。そのまま彼女は独りで生きてきた。
この行方不明ポスターは、家出の時のものだと思われる。
しかし、両親はキッドを見限ったりなど、していなかったのかもしれない。
こうやって娘を探しているからだ。単に教会の掟で何もできなかっただけなのかもしれない。真相は彼女の両親の心中にある。
14歳で家出したキッドは、生き延びるために、未成年飲酒、万引き、窃盗、薬物、強盗、暴行、不法侵入など、数々の犯罪に手を染めていた。
なかなか、やんちゃな女の子だったようだ。
シダーヒル教会
「カルト」のような教団だったと、キッドは語っている。
教会の教区民のフェルナンド・カブレラも、同じようなことを言っていた。
この教会は、ヴィクトリアーノ家、ビーコン精神病院などと繋がっており、資金援助を受けていたようだ。
キッドマンは、両親の関心を教会のせいで奪われたことから、教会を忌み嫌っているような発言が多い。 支配された村は“酷いところだった”とも言っている。
「シンボルが、心の中に刻まれていた」と彼女が言うように、壁に書かれたシンボルはシダーヒル教会のものだ。教会が、キッドマンの幼少時期の大きなトラウマとなっているのが分かる。
このシンボルは、この町だけでなく、いろんな壁に書き殴られている。
その後の村と家族
数年後、キッドは村に帰るが全てが消え果ていた。その光景を見ても“何も感じなかった”と語ってはいるものの、内心では複雑な気分だっただろう。
村の消失は司祭の行方不明と関係があると思われるが、推測するに信者と共に供物になったのではないだろうか。
メビウスとの繋がり
メビウスには、14歳から一人で生きてきた生存能力を買われ、適正な人材として引き抜かれた。拘留された囚人状態からの解放でもあった。
メビウスに拾われたことで、彼女の生活は一変。スパイとしてKCPDで行う任務と引き換えに、アパート、口座にはお金が振り込まれた。他にもいろいろと提供されている。このことに関して、彼女はメビウスに感謝の念を抱いている。
しかし、キッドマンが喜んで従うかどうかに関わらず、メビウスは弱点を利用し、目的が達成されるよう遠隔的に彼女の行動を制御している。そのためのバックアップと優遇であり好意ではない。不吉な意図を持っているのだ。
洗脳
メビウス入会では、“覚悟はできているのか?”と何度も宣誓を問われている。
その後「標準的な手続き」だと療法を受けることとなる。これは洗脳であるが、本人には知らされていないのだ。
メビウスは思想を操る研究をしており、マルセロは視覚や音による方法で実験をしていたようだ。このマルセロの洗脳療法をキッドも受けたことがあると言ってた。
内容はこうだ。
注射の後に、くだらないビデオを見る。
「右目左目を各点に合わせてください。」という説明画面の後に始まる不快な映像の繰り返し。
心理検査「ロールシャッハ・テスト」のような映像を見ながら、質問に答えるように促されていた。一見ビデオ内容には意味が内容に見えるが、洗脳ビデオのようにサブリミナル効果で洗脳していると思われる。潜在意識に影響を与えていくものだろう。
そういうもので願望を達成することを「サブリミナルブレイン」とも言われている。
キッドによれば、療法中は「頭がクラクラする、水の中にいるようだ。」と脱力感と浮遊感を感じていて、メビウスはこの症状を化合剤の副作用だと返答しているが、実際は薬と併用して、催眠療法のようなことを行っていたと考える。
「信頼していた相手から、見捨てられたと感じたことは?」
この言葉は、彼女を思い通りに操作するための「合言葉」の様な役割になっているかと思われる。催眠のキッカケのようなものだろう。
両親に見捨てられたと思っている彼女には、恐怖の言葉でもある。
恩を売り、信頼させ、騙している相手からの凄い質問でもあるのだ。
注射器の中身
入会手続きの薬は洗脳用の薬品だと考えられるが、その後、ワクチンと説明していたものも同じ成分の薬だろうか?
なんにせよ、メビウスはSTEMに潜むルヴィクに対抗するため「存在を隠す&支配から逃れられる」ことが可能な薬を開発していたようだ。
エージェントしての任務
「警察官として暮らし行動する」
これが、キッドに初めて与えられた任務だ。そして、セバスチャンとジョセフのチームに入り、1週間ほど観察していた。
彼女の本題は「メビウスについて、どれだけ掴んでいるか」を調べることだった。
その後、事態が急変したことで、キッドマンは「レスリー確保」の任務を与えられた。最優先事項は「レスリーを連れ戻す」へと変更されたのだ。
つまり、キッドマンは事前からSTEM内に入るを知っていて、セバスチャン達よりは、あの世界の状況の把握もしやすい立場だった。また、STEM装置のある場所も知っているようだった。もちろん、ビーコン精神病院がメビウスの管下であることも知っていたのだ。
役割の「真実」
キッドには、身内もいない。失うものもない。そして、頭脳にも優れている。
メビウスは“正常な精神”で、キッドのような人間を探していた。裏を返せば、誰も探さない死んでも構わない人間を探していたことになる。
このことは、キッドには伏せられている。
STEM界の出来事だが、キッドマンはメビウス社では、すでに抹消済アカウントになっていたのだ。これが何を意味するのか?
STEMにルヴィクが住み着いてからは、STEM界は死を意味していた。
起動はできるが、正常に働かなかったのだ。
「STEM界で、人が生き残れるか?」
STEMで被験体が死んでしまうのは、ルヴィクに吸収、支配されるからだ。そのための対処として、“健康な精神状態の人間を使えば変化があるかもしれない。”という案があり、マルセロが自ら志願しますが、科学者であるマルセロを犠牲にできないと却下した。
そこで見つけてた、キッドマン。
今回、メビウスは秘密の目的もあったようだ。本来の目的「レスリー確保」も必須事項だが、STEMで生存可能なのか?キッドマンを使い、薬の効果を試したのだ。
キッドマンは、実験の第1号のようで、ルヴィクは彼女に手出しができなかったことから、「成功」といえるだろう。
また、メビウスは外部から世界への干渉が可能のようで、ファイルなどでキッドマンへ好きなように干渉してくる。これも薬の効果だろうか?
キッドは、いつSTEMのなかに?
キッドがSTEM世界に入ったのは、薬注入で気を失ったシーンだと思われる。
私は、そう解釈しました。
あの「合言葉」が発せられます。この時、催眠状態になったと思われ、彼女は意識を失う。彼女は、潜入前の処置を受けていただけだと思っていただろうが…。
STEMが、どういうものなのか?
どういう状況になるのかも、詳しく知らないまま。「行けばわかる」と言うだけで、一切の説明は受けていない。
この時から、すでにメビウスは彼女を騙していると考える。そのため、キッドは「ビーコンに行けば任務がはじまる」と思っている状態のまま、STEMに繋がれたのだろう。そう考えると、キッドマンも出動時は「現実だ」と思っているが、すでにSTEMの幻覚である可能性が高いだろう。
結局、私の辿り着く考えは、最初からSTEM内にみんないるになる。
DLCでは、処置を受けた場所が何度も登場する。彼女の「はじまりの場所」だから、なのではないだろうか?
現実にて
キッドが現実へと目覚めた時、無線STEM前にいた。「どうやってここへ」とマイラに尋ねているが返答は、はぐらかされてしまう。
このやり取りから、キッドの現実の記憶が、“ここからはじまっていない。”という疑念が湧く。いつの間にか連れてこられたならば、キッドもセバスチャン達と同じく、最初からSTEMに繋がれていた可能性でてくると思う。
また、どれくらい寝ていたのかの質問。
「最初のパルスから36分」と言っている。たぶん、最初のパルスとは、パトカーで聴こえたワイヤレス信号のことだと考えられる。
無線STEMのパルスは、定期的に放出する仕組みなのだろうか?
STEM内で何度も光り信号を放っていた。それとも、あれは意図的に起こした光だったのか。詳しくは説明はされていない。
このマイラの返答によれば、あの悪夢の出来事は、現実ではたったの36分の出来事だったことが判明した。
セバスチャンに対して
キッドマンは、セバスチャンに好意を抱いていたようで、彼の過去を知ることで更に好感は高まり、同情している。そして現実に戻った時、セバスチャンがメビウスに回収され捕らえられるのを救います。
装置を停止させたキッドにより、目を覚ましたセバスチャン。
研究員が近づくと、指を立て目をつぶるように制止した。そして、研究員には他の彼らと同様に、そのままにしておくように言ったのだ。
「どうせ逃げられない」からと。
これは、もう死んでいるから、逃げることはない。放っておいて大丈夫。ということだ。生きているジョセフは連行されてしまった。
また、上司が「マイラ」と呼ばれたことで、キッドはセバスチャンの妻である確信したのだ。そして、眠るセバスチャンに伝える。
「探しているもの(妻マイラと真実)を見つけることを望んでいる」と。
STEM内で何度か救われ、気遣ってくれた彼への恩返しだろうか。
もう一つ。この「どうせ逃げられない」だが、DLCはアドミニストレーターの声が重なります。これは、また別の意味に捉えることができる。
“メビウスから逃げられない”ということにも考えることができる。メビウスの思惑で、また戻ることを予感させる内容にも取れると思う。
人間関係
セバスチャン
キッドマンとセバスチャンの間には、初めから緊張状態がある。お互いに探り合っているような関係だ。しかし、セバスチャンはキッドマンを気遣っていて、彼女の安否も心配しているのだ。
キッドは、セバスチャン達の過去を見た時に、彼らはこの事件には一切無関係だと知りることになる。彼女は、二人を傷つけたくはないのだ。
また、セバスチャンの妻子の悲劇的な喪失についても知り、セバスチャンに対して同情心が現れている。
任務のためにセバスチャンとジョセフを撃って以来、セバスチャンはキッドマンを信頼していない。逆に緊張状態の関係が、さらに悪化してしまうことになる。
ジョセフ
キッドマンは、ジョセフの印象の報告で気が合わなそうと語っており、勘のいいジョセフもその気持ちを察したのか、よそよそしい振る舞いをしている。
ジョセフは、セバスチャンが新米キッドを連れて行動するのにも反対だったこともわかった。毛嫌いをしていたわけでなく、少しトレーニングを積むべきだと思っていたようだが…。
キッドとジョセフのやり取りは少なく、多くは語られていないが、かなり複雑な関係にあるようでである。
ルヴィク
両者は共にメビウスのために働いていた共通点があり、ルヴィクはメビウスは危険だと警告した。
「真実を知った時、忠誠心が試される」
彼はメビウスが、どんな奴らなのかを身をもって知っているのだ。
ルヴィクは、メビウスはすべてを消耗品のように扱うこと、逆らうものは排除すると教え、キッドの忠誠心に疑問を抱かせ、メビウスの意図を疑い始める原因を作った。
ルヴィクは、キッドには手出しができないようで、アドミニストレーターが施した注入プロセス(薬)のおかげと思われる。ルヴィクはそれを理解し、代わりに彼女への対処を見つけ、刻印を残すことに決めた。
レスリー
キッドマンは「レスリーを連れ、現実に戻ること」が任務である。
彼女は、レスリーには、とても親切で優しく接している。キッドは今後、彼がどれほど恐ろしく、慰めが必要になることを理解しているからだろう。
レスリーへ同情を感じ、彼女は彼を優しく慰める。
しかし、キッドはレスリーの真実を知り、ルヴィクを外に開放することを恐れ、レスリー(容れ物)が、死ぬ必要があると決断したのだ。何度かレスリーを撃つことを試みているが未遂で終わっている。
命を奪うことを謝罪し、彼の責任ではないと呟き、気遣っているが、自分に言い聞かせているようでもある。苦しい決断を下そうとしていることには変わりはない。
アドミニストレーター
◆現実(記憶)
キッドへの対応の仕方から、キッドを友人のように扱っているようにも見える。
社の風潮がなのかもしれないが、上官というよりはフレンドリーに話しているように見える。これは、安心感を持たせるためのトリックだろうか?
◆STEM内部
STEM内で見られるアドミニストレーターは、キッドの最も奥深い恐怖であり、人間ではない。これは彼女の自問自答した影の可能性がある。キッドの恐怖が具現化して表れていると思われる。
真の恐怖を知り、支配(打ち勝つ)ことで、自分の力にできる。
STEM界では人それぞれ、「恐怖」として見えているものが違う。
真相はハッキリとは示されてないが、アドミニストレーターの対峙は、彼女の心の中にある忠誠心との葛藤なのではないだろうか。
このアドミニストレーターは、執拗にレスリーの任務を“優先しろ”と脅しをかけて、追いかけている。非常に残酷であり、彼はキッドの頭の中に住み付いた恐怖心の化身だろう。
以上、キッドマン考察でした。
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