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【サイコブレイク2】ステファノ・ヴァレンティーニ キャラクター 考察

キャラ考察★ステファノという人物

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ステファノの考察まとめ。
キャラを掘り下げて考察しています。長文です。

完全ネタバレ。
キャラ解説のためネタバレ必須となっております。ご自身の判断で閲覧ください。

※あくまでも私の解釈&考察です。
間違いもあるかもしれません。未確定情報を含みます。

ステファノ・ヴァレンティー

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Stefano Valentini

プロフィール
生年月日 1985年12月22日
年齢 32歳
性別 男性
身長 178cm
体重 65.7kg
職業 元戦場カメラマン
写真家(自称芸術家)
シリアルキラー
人種/国籍 イタリア人
家族 (既知の親族はすべて)死去
他...
出演作 サイコブレイク2
英語:声 ラファエル・ゴールドスタイン
(Rafael Goldstein)
日本語:声 佐藤せつじ

人物像

一見すると正常にみえる男だが、風変わりな芸術家でもある。
自己中心的で芸術を愛する男だ。

もともとは正常な人間だったと思われるが、一度戦場で生死を彷徨った事で、彼の芸術の観念は不気味な方向へと発展していった。

自分の作品に「興味がない」「退屈」と考える人々を嫌う一方で、彼らを驚かせることを好んでいる。セバスチャンもその一人だ。

完璧な芸術を捉えることに夢中になりすぎたことが...最終的に彼の終焉へとつながってしまった。

外見

青紫色のスーツに白いシャツ。
赤いスカーフと黒革の手袋。そして、ドレスシューズ。とドレスアップした身なりをしている。

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いかにもイタリア人らしい、中世的で華やかさのあるイタリアスタイル

胸元はVゾーン深めでセクシーさが表現され、シルエットも美しいスーツは常に異性を意識し、ファッションを意識したイタリア人らしい着こなしに思える。

芸術だけでなく、衣装にもこだわりがみられるようだ。

過去(現実世界)

ターニングポイント

もともとは、戦場カメラマンとして活動。
戦場で負傷し、死と対面したことで、彼の何か目覚め変化した。
戦場での“右目の負傷”は、ターニングポイントといえるだろう。

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自ら「命がけの一枚」と語る戦場写真。

爆弾により飛び散る血しぶき肉片は、現在の作品にも引き継がれており、彼の興奮と恐怖心を呼び覚ます原点だと思われる。

彼の数々の作品を見てもわかるように、この一枚のイメージに執着し、魅了されているのは明らかだ。

右目の負傷

自己愛の強いステファノ。顔が傷つくのは辛い出来事だっただろう。
負傷した右目は、常に前髪で隠している。未だ爆弾の破片を頭に残しているために、時おり疼く痛みを感じているようだ。

破片が取り除けないのは、たぶん大脳新皮質まで破片が達しているからだろう。
そう考えると色覚障害など、なにかしらの影響は出ていると思われるが...。

あくまでも推測だが、もしかすると彼の思想を変えてしまったのは、この破片の可能性も高いのではないだろうか?

シリアルキラーとして

芸術に目覚めてからは、初めは普通に彫刻などの個展を開いていたようだ。

しかし、作品は新聞による酷評や“無知な大衆”の反応など、一般的に作品が受け入れられなかった辛さと苛立ちが、彼の心を蝕んでいったようである。

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友人のモデルたちに手にかけるなど、創作活動はエスカレート。その時から、人間を使った作品作りに、彼の興味が移行するという変化が起きている。

本物の人間を使う事で、作品の意味素晴らしさをアピールしたかったのか?

なぜ殺人者になったのかは、明らかにはなっていないが、連続殺人事件になるほどの犯罪を度々犯していたことが分かった。

MU信者として

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“ 志願者S.V. ”とはステファノのことだろう。
ユニオン」への招待状を受け取っている。

ユニオン市民は、MUセンターの試験合格の信者が送られていたことが分かっている。

ステファノも同じ思想の仲間を求め「スピリチュアル・オアシス 」へ、自ら出向いたのか?それとも、セオドアに勧誘されたのか?詳しい事は明らかにはなっていないが、ステファノはSTEM候補者「#10045とMU会員で間違いないだろう。

しかし、彼はMUセンターの“魂胆”を見抜いていることから、妄信はしていない。
またステファノにはサイコパスの素質があり、知能も高く自己愛も強い。簡単に相手に洗脳されない強い意志を持っている。

つまり、ステファノにはセオドアの洗脳コントロールは、効いていないと思われる。
そう考えると封筒にある「全部、嘘だ!」は、“ 騙された! ”の意味ではなく、すべてを知った上での形式的な招待状を皮肉っているのかもしれない。と解釈した。

実際に、ステファノをセオドアは特別扱いし、個人的な口添えで精神試験に合格させて、ユニオン行きを許している。他にもユニオンへの空間の創作を提供しているなど、ステファノはセオドアの計画のために共謀し、ユニオン市民となったと、私は考察している。

芸術活動と嗜好

STEM内のユニオンへは、表向きには「芸術的な人格」をユニオンに提供するために入っているが、残念な事にユニオンに入ることで、芸術はますます病的に発展してしまった。STEM支配の影響も多少はあるだろうが、ほぼ彼の歪んだ嗜好で成形されている。

特に、STEM内で特殊能力を得たことで、死への瞬間を閉じ込める命の保存に関心を持ったようだ。

時をそのままに、捕らえられた獲物。
まるで、その時間を閉じ込めたタイムカプセル...小宇宙のような美しさがある。

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彼のテーマは「生死の瞬間」を捉えることだ。ユニオンでは、彼の原点である“命がけの一枚”が、いとも簡単に再現できる喜び。

琥珀に捕らえられた虫のように、美しさを閉じ込めることへ執着が増していく。
彼の拠点には、あらゆる場所に命の刹那を保存したキューブが展示されている。

ステファノにとっての「ユニオン」

ユニオンは、肉体と血の傑作を干渉と批判なしに実現できる場所だ
彼の芸術の定義を理解できなかった「無知な世界(現実世界)」とは違う。

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ユニオンに来る前から望んでいた、“偽ることなく、ありのままの自分自身で”自分の世界を表現できるこの場所は、彼にとって夢のような素晴らしき世界だ。

ここを離れる事はありえない」と、ターナーとの会話にもあるように、完全に“ユニオン”という場所を気に入っているようだった。

嗜好

選曲「弦楽セレナーデ」からも、彼はチャイコフスキーを好んでいるように思える。

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チャイコフスキーは、3大バレエと言われるほどにバレエ音楽も有名だが...白黒の対である2つの芸術作品は、まるで白鳥のオデットと黒鳥のオディールようで「白鳥の湖」を思わせる。

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華麗に踊るバレリーナのしなやかで美しい肉体美と、甘美で優雅な曲を奏でるチャイコフスキー、芸術面でも素晴らしい組み合わせだ。

ステファノお気に入りのオブスキュラも、トゥシューズを履いていることから、「バレエ」という芸術も好んでいただろうと推測。

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他にも赤い薔薇を好み、作品には欠かさず使用している。
色として深紅を好んでいるようである。薔薇という「品種」に惚れこんでいるのかは不明ではあるが、真っ赤な薔薇は美しく、触れるとトゲがある気高い花。
まるで、彼自身のような花である。

作風としては、女性の身体を斬り繋ぎ合わせるなど、グロテスクなものが多いが、最終的に人型に再製することから、彼の理想の女性像があるのだろうか?あらゆる物を人体に置換えて表現している。

クリーチャーという作品

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◆アパーチャー
彼の半身であり一部である右目と、愛用のカメラが融合している。すべてを監視し、クリーチャーを生み出す力を持っている。

もしかすると、彼の右目こそが力の源なのかもしれない。 

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レンズ周りの文字と数字を見てみると、「VERITAS AS-MODEUS 1:2.8/21 77261-6」と書いてある。

VERITASは、ローマ神話の女神ヴェリタスの名で「真理」を意味する。
AS-MODEUSは、アスモデウスと悪魔の名前になっている。
(開放f値の範囲)1:2.8/(焦点距離)21

なかなか面白い設定である。

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◆オブスキュラ
彼の愛する作品の1つだ。
三脚に見立てた脚を繋ぎ合わせ、お気に入りのカメラと一体化。
両手は、しっかりとカメラを支えており、ステファノと同様に「時間」を保存する。

風変わりな動きを、ステファノは「ダンス」と表現している事から、オブスキュラはバレエを舞っているのかもしれない。

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◆ガーディアン
ガーディアンの手足を形成するのは、人の身体であり、時は遺体からも作られる。
繊細な作品が多い中で唯一、破壊的な作品になっている。

アパーチャーの力によって遺体の山から、いとも簡単に作られたりもする。
複数の頭を持ち、常に声をあげて笑っているのが特徴だ。

被害者たち

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被害者たちは、ステファノの拠点空間である大邸宅に展示されている。
記念品としてだろうか?
時に、トリックや仕掛けとしても使用される。

長年の友人であるエミリー・ルイスは、現実世界の殺人事件だ。

新聞記事によると、頭部のない状態で見つかっており、その時の写真の服装がユニオンで見る青ドレスの女性と酷似している。写真の青いドレスの女性は、エミリーで間違いないだろう。

他の被害者は箇条書きになるが...
ウィリアム・ベイカ
ライアン・ターナー
ジョナ・コンスタン
ランダル・フィグ
マイルズ・ハリソン(間接的に)
マヌエラ・ルベルト
リサ・クレイン
マリア・クレイン
他ファッションモデルたち
メビウス機動隊、治安部隊員たち
ユニオン市民たち

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劇場のユニオン住人たちは、おそらくターナーとヘイズが集めた一般市民だろう。
超大作であり、ステファノ曰く傑作へと生まれ変わった。

ステファノは、ユニオン内でも数え切れないほどの人々を殺めている。彼にとって、周りの人々は作品の素材(素体)でしかないのだろう。

美しい女性達は継接ぎの対象となり、男性などは生死の保存と使い分けていることから、殺害方法にもなにかしらのこだわりが感じられる。

愛用のカメラ

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アパーチャーと同じくVERITAS製のカメラのようだ。
きっと、同一のものだと思われる。

人間関係

セオドア

セオドアはメビウス職員であり、現実世界ではスピリチュアル・オアシスこと「MUセンター」の教祖だ。

STEM内に「自己愛の強い人格を入れてはならないこと」を知った上で、自己顕示欲の強い危険人物ステファノを、あえてユニオンに引き入れている。

これはセオドア自身の計画のかく乱として、ステファノをユニオン連れ込んだと思われるが...ステファノもセオドア計画が“ 私利私欲だ ”と気付いていた。

その点からも「セオドア計画」および「ユニオンへ入ること」を納得の上で、結託したものと考えられる(あくまでも推測...)

むしろステファノは、計画云々より「自分好みの世界」を創る空間を提供され、心のまま好き勝手に創作できる喜びを楽しんでいる。

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「This is what I've been waiting for all my life... for both of my lives.」
(この時をずっと待っていた...ここに来る前から)と語るステファノ。

both(両方)と言っていることから、彼は“現実”“ユニオン”の違いを理解し、STEMに入っているのがわかる。つまり、ステファノはユニオンの真実を承知の上で、ユニオンに移住しているということ。よって記憶の書き換えや、洗脳はないと推測している。

STEM内での自由奔放なステファノをなだめるために、セオドアは「芸術を尊重している」と囁くが、彼をコントロールできていない。サイコパスの素質のある彼は「洗脳できない」と思われる。

ステファノにとっては、セオドア計画を助けることで得られる報酬こそがすべてだ
自分だけの世界」は、とても魅力的なものだっただろう。

ふたりで各々の世界を築くはずだった?
詳しくは定かではないが...ステファノは「コア(リリー)」を手にしたことで考えが変化した。コアの力があれば、もっと偉大な芸術(世界)を創れると気付いたステファノは、セオドアの私利私欲よりも芸術が最も重要」だと、邪魔なセオドアを殺すことを考えはじめる。

その瞬間から、彼らの同盟は破綻していると言えるだろう。

セバスチャン

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セバスチャンとステファノ、双方にとってユニオンでの初めての脅威だ。

彼らの関係は終始敵対しているが、ステファノは故意にリリーの声を聞かせるなど、娘をチラつかせ、セバスチャンの反応を楽しみつつ、弄んでいる

「コア(リリー)」の父親だからか?
もともと作品を非難する人間を驚かせ、弄ぶのを好んではいるが、ステファノは幾度もセバスチャンに自分の芸術を認めさせようとしている。

最終的にセバスチャンは無知な彼らと同等だと評価し、作品として殺害することを計画した。しかし、皮肉にも計画は失敗に終わり、自らが深紅に染まった最高傑作となる。

マイラ

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マイラの力で生みだされたアルべドを絶賛し、自分の拠点へと運び展示している。

「自分の作品だったなら」と嫉妬心を見せるほど、気に入った様子だ。
しかし、自分と同じアーティストが「ユニオン」に存在している事を知り、喜んでいた。

二人には面識や接触はないが、ステファノは彼女の力による被害者(作品)から、彼女を認めていたようにも思える。

以上、ステファノを考察でした。

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