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【感想】BIOHAZARD RE:2(バイオハザード RE:2)

BIOHAZARD RE:2 感想

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結論:いかにゾンビを回避し、弾薬を温存するか!
サバイバルな駆け引きが楽しい!

※あくまでも、個人的感想によるレビューです。


サクッと感想! 良かったところ
立体的な音響でリアル感が増した。
初代よりのサバイバルホラー、探索が楽しい。
映画風にアレンジ&再構築された新しいレオンとクレアの物語。
残念なところ
1st(表)と2nd(裏)のイベントが同じ。

 

<お気に入り度> 88 / 100%
項目 ストーリー アクション・
システム
やりこみ 再構築度 個人的好み
評点/S~D A S S A A

【クリアまでのプレイ時間】 ~10時間ほど(表裏含めて)

【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良C:可、D:残念
+:多少の加点

<↓詳しい感想は下記で↓>

ストーリー

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はじめてのバイオハザード2という方も、オリジナル経験者も楽しめるドラマになっています。美しいビジュアルになったことで表情からキャラクターの心情を汲み取れるようになり、感情面を前に出した人間ドラマに生まれ変わっています。

主人公は、レオンとクレアの二人。
好きな主役を選択して遊べます。それぞれの死地での出会い脱出劇が描かれます。

美しいグラフィックと派手な演出で磨かれた「バイオRE:2」。オリジナルをリスペクトした素晴らしいリメイクになっています。

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レオンとクレアの出会いからはじまり、レオンとエイダ、クレアとシェリーのエピソードを新たな解釈で描いていく。特にレオンの心の揺れと、クレアの母性と奔走を中心に、力が入っていたように感じました。

新たな解釈と書きましたが、要所はオリジナルと同じなのでセリフや内容は同じものが多いですが、新しくなった設定やイベントで展開していました。

懐かしさも含め、新しい気持ちで遊べるバイオハザード2になっていると思います。

アクション・システム

操作面については体験版の感想で書いた事と、製品版も体験版と同じ操作感覚だったので、多少割愛しました。
被るものもありますが、一般的な部分を書きます。

biolove.hatenablog.com

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アシスト、スタンダード、ハードコアと3種類の難易度があります。

<アシスト>
体力も多少の自然回復があり、照準なども調整性され狙いやすくなっている。敵も弱めに設定されているので、軽く遊びたい方にオススメです。
<スタンダード>
すべて標準的な設定で、ほど良いサバイバルが楽しめます。
<ハードコア>
オートセーブがなくセーブにインクリボンが必須、敵も威力や耐久性が高く強くなっています。歯ごたえのあるモードです。

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暗闇を照らすライトの光が美しく、暗闇のなかゾンビの声だけが聞こえ、どこから襲われるかわからない緊張感。歩き回るタイラントの足音など、立体的な音響効果によって敵の位置を把握できたりもします。

昔感じた「あの角になんかいる?!でも進まないといけない」というドキドキ感がよみがえっています。

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基本的に操作面は遊びやすく、これといった難点は感じませんでしたが、あえて挙げるならアイテム取得時に、いちいちマス決めをしないといけないのは面倒。
あと必要性はないが、個人的にアイテムボックス内の整理整頓ができないのは残念。

戦闘・アイテム管理等の操作感はバイオ7に近いです。(同じとも言っていい)
過去作と最新のいいとこどりのシステムになっています。バイオ7を遊んだ方は、遊びやすい操作性になっていると思います。

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簡易セット(十字キー)のクイックスロットがあるので、自分の使いやすいボタンに配置すれば、武器の切り替えも楽にできます。

アイテムは、最初は武器を含めた8個のスロットですが、探索していくなかでアイテム数を増やすこともできます。限られた所持数のなかで「何を持って行き、何を諦めるか」が、サバイバルホラーの醍醐味でもあります。

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仕掛け解除などで、部屋を行ったり来たりの動きが多いため、マップが大活躍です。

赤の時は探索中で、まだアイテムなどが残っているのが、ひと目でわかります。
目にしたものはマップ内にアイコン表示がされます。セーブ場所やアイテム、謎解きなど、どの部屋に何があったのか、わかりやすくて良いです。

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射撃は、銃を構えると照準ポインタ(十字マーク)が表示。獲物に合わせると絞り効果がでます。絞られなくてもヒットはしますが、思った場所にヒットしない可能性や、威力が弱いです。

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これが、照準の合った絞りのエイムポインタ。照準が安定した状態です。
このポインタの時は威力も高く、命中率もいいです。

動きながらの射撃も可能ですが、照準は絞られず安定しないので威力も弱く、ゾンビですら、なかなか倒れません。立ち止まり構えることで照準が安定し、威力や命中率があがるため、弾薬温存を考えると絞りのある時に撃ちたいですね。

つまり、射撃にも作戦が必要になっています。

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オリジナルの楽しさを再現し、むやみに撃てばいいだけじゃないサバイバルが復活しています。

拾える弾薬は限られています。
ガンパウダーを組み合わせて弾薬をつくれますが、遭遇した敵をすべて倒すのではなく『怯ませて逃げる。』といった駆け引きも必要です。
うまく敵をかわして進めば、ボス系の強制戦闘以外は戦うことなくクリアできます。

『無駄な戦闘は避ける』という昔ながらのバイオのサバイバルを体験できます。

主人公の移動はもっさりとしており、じっくりゾンビに狙われる速度で、ヒヤヒヤさせるのに丁度いい速さ。ダッシュもありますが、バイオ5~6のような高速ダッシュではないので、緊張感があります。

回避も必要と言いましたが、回避アクションはないので走って逃げるだけですが、簡単には逃がしてもらえません。ゾンビは手を伸ばして襲い来るため意外とリーチが長いので、捕まる確率は高いです。しかも、時には小走りすることもあります。

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そんな時に役立つのがサブウェポン(ナイフ、閃光弾、グレネード)で、今作の最強の武器といってもいいのではないかなと思うほど、有能なアイテムになっています。
もし、敵に掴まれてもタイミング良くボタンを押すことで、サブを使って反撃し、掴みを回避できます。

サブウェポンは消耗品で、ナイフ以外は投げて使うことも可能。ナイフは武器としても使えますが強度があり、使いすぎると折れます。サブウェポンを反撃で使う時は、投下使用よりも威力は低下してしまいますが、回避用と考えれば問題ない。

「弾薬の温存か、倒してしまうか?」といった駆け引きが、非常に楽しいです。

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ゾンビに喰われる表現は素晴らしい。
一体だけでなく2体に噛みつかれることもあり、噛まれ方のバリエーションも豊富。
ゾンビの表情もよく作りこまれています。

オリジナル当時は、ゾンビがとても怖ろしいものでした。今では軽く倒せるイメージになってしまいましたが、脅威を感じるゾンビが帰ってきました。

今回はヘッドショットは大して有効でなく、後方から掴まれると回避不能なので、背後にも注意しないといけません。一度倒しても何度も復活するゾンビもいます。

“ゾンビ怖い!”という、ゾンビライフを楽しめます。

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国内のZ版ゴア表現ですが、どうグロイのかは、通常版を遊んでいないので比較できませんが、ゲームオーバーで喰われる時に首の肉を喰い千切られる程度でしょうか。

敵の損傷具合は、腐敗したゾンビは脆いので、脚、腕などを撃つと千切れる表現もあり、欠損箇所は黒く塗りつぶされるなど規制はありますが、画像のように半分になることもあります。それでも動くゾンビはオリジナルと同じで、規制の厳しい国内でも頑張っていたように思います。(北米版と比べるとまだまだかもしれませんが)

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他にも、コスチュームはDLCやクリア特典など、さまざま。
ひとりづつのコスチューム変更もでき、雰囲気を変えて遊ぶことができます。

周回攻略も、いろんな衣装で飽きずに遊べるのではないでしょうか?

やりこみ

初見で6時間。裏編である2ndは3時間。
2人で1周なので、クリアまでに10時間ほどです。

初見ではSランクは取れず、何度も本編を遊ばせる工夫が施されています。

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クリア後はエクストラゲームもあり、ハンク編である「The 4th Survivor」が開放。

本編とは違って、初期装備以外は入手不可でセーブすることもできません。
オリジナルと同じく、スタート地点から脱出ポイントまでを走破するアクションゲームになっています。歯ごたえのある豆腐ver.もあるので、やり込み満載だと思う。

これだけでもボリューム満点ですが、無料追加DLC『The GHOST SURVIVORS』も2019年2月15日配信決定してます。

〈もし、あのキャラクター達が生存していたのなら?〉を描いたIFエピソードになっているようで、このDLCはオリジナル版にはなかった要素。人気のあるキャラ3人のIFストーリーを楽しめるのはファンには嬉しいサプライズです。

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本編には収集物もあり、ラクーン人形があらゆる場所に隠れています。
一度壊せばOK!壊すことで取集データはセーブされるので、1周で見つけられなくても、すべてのゲームプレイで共通しているのは嬉しい。

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他にもレコードを達成することで貰える報酬もあり、達成していくごとにコスチュームやフィギュア、コンセプトアート、無限武器などなど。

こういった点でも、やり込みのできるボリュームと、報酬を集める楽しさもあります。

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コンセプトアートは、デザインや設定が好きな方は楽しめると思います。
獲得したフィギュアは自由に閲覧でき、ポーズも数種用意され、モーションも再生できます。ファン向けの要素ではあるが、見て楽しむ要素も満載です!

トロフィーは、ランクや難易度と縛りプレイでクリアするもの数種。全体的には比較的ラクに集まりますが、トロコンはこの手のゲームが苦手な人には難しいかもしれません。

再構築度

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“新しい設定”“ストーリー展開”ですが、オリジナル要素もあるなど、ニヤリとさせるファンサービスもしっかりしています。オリジナルの物語AとBを上手くミックスし、新エピソードを組み込んだバイオハザードファンの心をくすぐる作品》になっていた。

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オリジナル版は、表裏のザッピングで物語展開も人間関係も変化し、各自いろんな解釈ができました。「RE:2」では、キャラクターの心情をしっかり感じ取れることで『このキャラはこうである』という設定と影響力が強くなったなと感じました。

ザッピング構成はなくなりましたが、演出や展開を再構築しただけで、表裏構成は残すなど、オリジナルに忠実です。原作ファンの懐かしさを甦らせてくれます。

せっかくの再構築なので欲をいえば、もっと大胆に変更追加してもよかったかな。
映画のような演出と美麗なグラフィックで高揚感があり、ドラマチックになっていますが、冷静にみると軽くまとまっていたなと感じました。

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ゲーム内容は、初代よりのサバイバルホラーと、4以降のTPSが上手く融合して、素晴らしいです。5以降はアクションシューティングとなり、賛否が割れるようになったバイオハザードですが、この作品はどちらのファンにも喜んでもらえる内容になっているんじゃないかなと思います。

素晴らしい作品が完成し、今後これが「バイオ2」として浸透していくと思います。
オリジナル版がベースで要素も残していますが、キャラ・シナリオ設定や舞台デザインを含め違う部分が多々あり、のちのバイオハザードシリーズへの伏線など影響する部分も違っています。そういう点も考慮すると、私は『RE:2』という1つの作品として考えたい仕上がりだったかなと思いました。

総合

とにかく《探索》と《ゾンビ回避》が楽しい。謎解きもありますが、難しいものはなかったので、安心して進められる内容です。マップを見ながら「どのルートを進もうかな」と考えるのが楽しくて仕方がない。

公式が尽力してファン待望の作品を作ってくれたと感動しました。
愛ある素晴らしい仕上がりの作品になっています。

私は弾薬温存を考えて、敵は無視して走り抜けた。これこそ昔ながらのバイオハザードというドキドキ感。いかに敵をスルーするか。すべて戦っていては弾薬は尽きてしまう絶妙な弾薬数。

懐かしさも感じられるゲーム性と、最新の美しいビジュアルが融合し、今後のバイオハザードの方向性が確立したんじゃないかなと感じた瞬間でした。

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ただ、ストーリー面で2ndの位置づけがイマイチ。

クリアすると「New Game(2nd)」として、もうひとりの主人公の視点で遊べるようになります。2ndで前に遊んだレオン(クレア)の通過した形跡があるのに、表が裏に影響するザッピングではないこと。

オリジナルは「もう一人の主人公は、その時どうしていたのか?」という位置づけで、各自の表裏と《まったく違う4つのエピソード》で成り立ち、敵の出現ポイントが変わるなど、一度遊んでも予測がつかず飽きずに遊べました。

しかし、今作はレオンとクレアの2エピソード構成で、EDへの流れを除いて基本的に表裏ストーリーが同じであること。多少の攻略方法の違いぐらいで、オリジナルのように戦う敵が異なることもなく、表裏で特に変更点がないように感じました。

クレア裏編と思って遊んでも、レオン表と同じイベントが複数ある。2ndが裏側という設定なのであれば、つじつまが合わず矛盾が起きてしまう物語構成なのでは?と感じた。その後、もう一度起きた出来事と考えても、少し微妙なイベントになるのが残念。

欲を言えば、魅力的なサブキャラも複数いるので、2ndは少しだけ別のシナリオを広げるなどして欲しかったかも。各自の単体ストーリーとしては素晴らしいですが、2ndにしてしまうと残念な点が見えてしまうのはもったいない。

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アイテムでも同じことが言えます。2ndでも、同じアイテムが同じ場所に存在。

あくまでも2ndのストーリ―構成の話です。ゲーム内容やイベントは面白く問題はないのですが、個人的に気になった点を書いてみました。とても楽しめていますが、他が素晴らしいだけに、その点が目立ってしまって、非常にもったいないなと感じました。

最後は残念な点を書きましたが、オリジナル経験者としての意見と、バイオが好きな愛ゆえにの意見です。客観的に冷静にみた場合に感じたことです。バイオファンとしては「最高!!」の一言です(笑)

最近のゲームに比べると少し難易度は高めに設定されていますが、初代バイオユーザーさんは普通に遊べる難易度だと思います。難しいと、人によってはストレスになる方もいるかもしれませんが、諦めないで頑張ってみてほしいです。

バイオ2のリメイク、とても楽しく素晴らしい作品になっています。

クリアしたら終わりではなく、いろんな縛りをしてみたり、喰われて遊んだりと、自分なりの遊び方で遊んでも楽しめるので、何度も遊んで欲しい作品になっています。

無料DLCも追加されると、もっと完成度も上がり、やり込みの幅も広がると思います。
DLCも楽しみで仕方ありません。

以上、BIOHAZARD RE:2の感想でした。

BIOHAZARD RE:2 Z Version  - PS4

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  • 出版社/メーカー: カプコン
  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: Video Game
BIOHAZARD RE:2  - PS4

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  • 発売日: 2019/01/25
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