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【サイコブレイク】PSYCHOBREAK★ネタバレ★ストーリー考察・まとめ②STEMについて、メビウスとの関連など

サイコブレイク 考察②STEMとメビウスの関係

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サイコブレイクに欠かせない「STEM」と「メビウス」を考察・まとめ。

完全ネタバレ。
エンディング情報もあるので注意!
クリア済み前提の記事になっています。

あくまでも私の解釈&考察間違いもあるかもしれません。未確定情報を含みます。ご注意ください。

STEMとは?

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『STEM(ステム)』
サイコブレイクの世界観を表現する上で、欠かせない装置。脳波をホストと同調させて、人と人の精神を繋げ、新たな世界を構築する。

ビーコン精神病院、ビーコン地下施設、メビウス研究施設など、STEMは複数存在している。

STEM内の機能と仕組み

すべての被験者が、同じ場所出来事を体験できる。繋がれた人それぞれの記憶で世界を構築していく仕組みとなっているため、STEMに新しい被験者が繋がれる度に「世界」が広がっていく。

STEM世界は、繋がれたユーザーの意識の破片がSTEM内に残されると考えられ、なかでも“恐怖”のみが吸収され、STEM世界の一部として残ることになる。

STEM-A6-441(有線)

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一番最初にルベンが設計したSTEM。
3人繋ぎの少人数用で、これを基に改良されていっただろう。

プロトタイプSTEM(有線)

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5人繋ぎの原型試作品。
精神病院の患者は、この試作品に繋がれ実験・観察されていた。

記録によると、5人繋ぎだが1人づつ(単体)で実験していた可能性がある。その後、複数の人間の意識共有の実験をしたようだ。

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有線STEMは、首から脳神経にコードを突き刺す必要があり、ホスト(STEM装置、またはそれを操る人)とユーザー(被験者)が、有線コードで繋がれている。

最新型プロトタイプSTEM(無線)

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ビーコン精神病院の閉鎖病棟の屋上(灯台の様な部分)。
灯台もあるだろうが、夜の闇に輝く光りは灯台だけでなく、無線STEMの光のようである。

無線STEMは、ルベンが個人的に設計していたメモをマルセロが発見し、メビウスに秘密裏に作っていた。12人繋ぎで受容器を介して、脳の働きを第三者に無線で伝達する次世代型「無線STEM」だ。

高域のワイヤレスの信号が鳴り響く事で、脳波がホストと同調する。

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黄色い頭乗せのようなもので、脳へ信号を送ってると考えられる。バスタブに入ってるのは、バイタル経過を見るためだろうと考えるが…。

脳神経へのコード接続が不要なのが特徴のSTEMだ。

STEMは“何の目的”で作られたのか?

STEMは、もともとはルヴィクの発明品だ。つまり、彼の目的のために発明されたものでもあるということ。

始めのうちはラウラがいる世界を創るため」に作られていたと考えられる。

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ルベン(ルヴィク)のすべてだったラウラ。
ルベンが自分の身体姉ラウラを取り戻すために考えた発明品だったといえるだろう。

現実を再形成できるものを探し求め、姉とまた一緒に暮らせることに、心奪われていたようだ。

彼女がいる世界を求めることが研究のモチベーションになっており、メビウスへの恐怖や金、社会的地位への感情は一切ない。研究動機は過剰な歪んだで満たされたものだった。

実験の末「新しい世界に入る方法」と「人の精神を破壊し消去し、思い通りにする方法」を見つけたルベン。そのためには、立派な研究施設が必要だった。マルセロに研究を奪われてはいたが、ルベンもまた、研究を実現するためにマルセロを利用していたのだ。

そして、ルベンはSTEMを完成させることで、失ったものを「すべて取り戻せる」と考えていたようである。

なぜメビウスが関与?

ルベンとマルセロは師弟関係のような、科学者としての同志だった。(ルベンが、そう思っているかは不明。少年時代は少しは同志の思いはあっただろうが...。)

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ルベンのものだった研究だが、メビウスの一員であるマルセロは、メビウスに成果を急かされた事で、焦るあまりに彼の研究を(自分のものであるかのように発表)奪った。

もともとマルセロは、ビーコン精神病院にて独自に何らかの研究をしており、その研究が組織の目に留まり、メビウスの一員として働けるようになっている。
ひとつの研究施設を与えられ、メビウス向けに思想コントロールを研究していた。

メビウスの要求は「思想の統一」。いわゆる洗脳だ。

当初、マルセロは視覚や音による方法で、実験をしていたようだが…被験者の拒否反応が多く、方法を改める必要があると研究に詰まっていた。成果を求められるなかで、とっさにルベンの研究を口にしてしまう。

メカ・ケミカルプロセスを使えば、被験者に直接影響を与え、滞在意識までも操作できるとメビウスに提案した。それこそが、ルベンの作っていた「STEM」だ。

意図しtえいかのか、メビウスに恐れるあまりに成果を見せたのかは不明だが、”人の精神を破壊し消し去り、思い通りにする方法”を、横取りしたのだ。この時から、STEMの案はメビウスのものとなってしまった。

意識の共有と同化

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意識同化の初期症状として、脳幹への鋭い痛みから、毛細血管が膨張し、出血。
そして、自我の喪失にともない、強い自殺衝動が表れる。

自我を維持できなくなると、ホストの思いどおりになるようであり、STEM装置を操作しているもの(ホスト)に支配され、洗脳完了ということだろう。

精神的防壁

意識共有の際、心の扉を開けるために「恐怖、希望、承諾」を重点的に刺激するように、設定されているようである。

適合者とは?

ルベンは、火事により身体に大きな損傷を負い、その損傷具合から、自分の身体もそう長くは持たないと、予測していたようだ。

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そこで、自分の精神を入れるための実験を個人的に開始。
別人格を入れても拒否反応を起こさない、適合者探しを自宅で研究していた。

なぜレスリーが?

レスリーは、STEM界でも恐怖に駆られず、脳波も安定しており、意識の上書きをしても、大丈夫な精神状態のようだ。

それは何故なのか?

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もともと持っている「発達障害」と、「肉親の死」という過去のトラウマにより、無意識に他人の思考にシンクロ(共感)していたからだ。まさしく、それがルベンの求めていたもの。容れ物として条件にあった能力」だった。

ルベンはレスリーの存在を知ると、着々と身体を頂こうと計画を立てている。マルセロに気づかれにように、「レスリーはSTEMに相応しくない」と除外させたりと、秘密裏レスリー関連でSTEMに何らかの細工などをしていた。

STEMに「ルヴィク=レスリー」というプログラムが施されていたのだろうか?
適合者はソース(入り口)として、STEMを正常に起動可能となっている。

しかし、ルベンがひっそりと進めていた「依り代への憑依」と「無線STEMの開発」は、メビウスとマルセロの面倒事に巻き込まれ、突如として無念の死を遂げる。

自分の死はプラン通りではなかったが、STEMに独自に施した細工により、結果的にルベンは新しい身体を得る部分では目標を達成できたと考えられます。

STEMにルヴィクが不可欠

STEM装置研究はメビウスのものとなっていたが、ルベン任せだったようだ。
ルベンはマルセロとは「使用目的の不一致・方向性の違い」により、前から不信感を抱いており、STEM装置に細工をしている。

ルベンは研究を奪われるのを知り、全システムを再設定。STEMプロトタイプは、稼働はするもののルベンの接続が不可欠となった。ルベンの脳波でしか、正常に稼働しない装置になったのだ。

元に戻す方法は、簡単ではなかった。
困り果てた組織はルヴィクを抹殺し、ホストとして有効な脳だけを使うことにしたのだ。脳を刺激し続け生かし続けることで、ルベンの脳は装置の一部品となった。

このルベン殺害の件は、マルセロには知らされておらず、行方知れずになったルベンを案じたマルセロは、メビウスを問い詰めて、はじめて真実を知ることとなる。脳だけになったルベンを見てマルセロは愕然とし、ルベンを不憫に思っていたようだ。

STEM接続=死

正常に使えていたSTEM。
ルベンの脳を手に入れ、使えるようになったものの、新たな弊害が生じた。
STEM界に謎のゴーストが現れたのだ。

謎のゴーストの正体がルベンだと知ると、ルベン・ヴィクトリアーノの頭文字を取り「RUVIK(ルヴィク)」とコードネームで呼ばれるようになった。

ルベンの精神はSTEM界に住み付き「ルヴィク(亡霊)」として現れることで、被験者たちを次々と死へと導く。

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STEM稼働はするものの、今度は正常に働かなくなった
対処法を急かすメビウス

マルセロがレスリーの存在に気づく頃には、ルヴィクが徐々にSTEM界で暴れ出し、ルヴィクは独自に成長。日に日に暴走していく。

ルベンは暴走する事で、マルセロがレスリーを繋ぐことを見透かしていたのか?
ルヴィクは、ずっとレスリーが繋がれるのを待っていた。

現実のSTEMとルヴィクの脳

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ラストで現実のSTEMには、ルヴィクの脳はなく、空っぽの状態になっている。

旧式プロトタイプSTEM起動には、ルヴィクの脳が必要ですが、これは新型の無線STEMだ。また、無線タイプはルベンのメモより、マルセロが一から作っている。ということは、「ルヴィクの脳」は必要なかったのか?

しかし、隔離室にいるイヴァンは病院のSTEM装置にルヴィクがいると言っています。そう考えれば、“脳はあった”だろうと考えられる。

STEMは「ある世界」へと繋ぐ道具でしかない。別のSTEMで横から入ることができると考えられる。現に無線STEMは屋上、地下研究所のSTEMへとリンクはできるはず。

つまり「新しいSTEMはレスリーで起動できる。」のではないだろうか?
マルセロは「レスリーと共に入る」と言っているので、レスリーは「世界のホストではない。」のがわかる。ならば、レスリーソース(入口)としてSTEM界に入ったと考える。

メビウスに無線STEMのことが発覚し、焦ったマルセロは暴走している。彼とメビウスと関係は壊れつつある。

マルセロは「自分無くして、メビウスの計画(STEM)は、存在できないこと」を証明するため、メビウスには黙って独自に” ルヴィクの影響抑制のため "にSTEM界に入った。

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現実世界に戻るための、安全なお守りの役割である「レスリー」を連れて...。

話しは逸れたが、現実にルヴィクの脳があったとしても、収納容器の底蓋が開いています。駆けつけたメビウスが回収作業をしていた事から、早々に脳を回収した可能性も考えられる。ルベンの脳の行方は明らかになっていない。

謎の組織「メビウス

メビウスが、大規模な(海外)秘密組織であることは容易に想像できる。複数の施設を持ち、マルセロと同じような立場の研究者を複数雇い、その他様々なプロジェクトを進めていたことが推測できる。

また、そうそうたる家系が根深く絡んでいる事や、財力の心配もない事も明らかになっている。

国外情報機関の関連施設、コミュニティセンターの入ったビルが全焼している事件も
メビウス関連だと考えられる。

垣間見えるすべての情報から、クリムゾンシティ全域にメビウスは根深く根を張っているのがわかる。どこにでも潜んでいる秘密組織だ。

メビウスの目的は?

STEMは「恐怖」を前提に、“人々の思想を統一するため”に設計されており、上手く使用することで「人々の思想を操る事が可能」になる。

メビウスは、装置を使い世の中を変えるため『人類を次への進化へと導く存在』になりたいようだ。つまりは、洗脳してすべての人を思い通りに支配したいという事。

世界征服...に近い思想。
悪として描かれるものは、この手の「神」になりたい者が多い。
今後、どう展開していくのか楽しみにしたい。

 

以上、STEM関連の考察でした。

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