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【感想】The Last of Us Remastered(ラスト オブ アス リマスタード)

The Last of Us:Remastered  感想

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結論:絆が生まれた時、互いに無くてはならない存在に。
胸を打たれる作品だった。

※あくまでも個人的感想によるレビューです。


サクッと感想! 良かったところ
生存競争による人間の本能と醜さをぼかさずに表現。
ステルスにシューティング、戦闘はプレイヤー次第。
自然の生命力と美しさと、キャラの感情表現は素晴らしい。

 

<お気に入り度> 90 / 100%
項目 ストーリー アクション・
システム
やりこみ 信頼と絆度 個人的好み
評点/S~D A S B S A

【クリアまでのプレイ時間】 7時間ほど

【お気に入り度の目安(~100%)】
◆80~99%:とてもオススメで大好きな作品 ◆60~79%:高い満足度が得られる作品
◆50~59%:普通に楽しめて面白い作品 ◆20~49%:少し残念な点が多々ある作品
◆1~19%:イマイチで私には合わなかった作品
【評点の目安】
S:秀、A:優、B:良C:可、D:残念
+:多少の加点

<↓詳しい感想は下記で↓>

ストーリー

主人公ジョエルと、依頼で出会った少女エリーを通してのヒューマンドラマ

謎の寄生菌により人類が絶滅の危機に瀕して、20年経ったアメリカが舞台。

パンデミック後の荒廃した世界でジョエルは、少女をある場所へ連れて行く仕事を引き受けた。その出会いは、二人の運命を変える長い旅路につながっていた。
彼らの辿り着く先には、なにがあるのか?

闇取引を生業とするジョエルと、14歳のエリーが、寄生菌に侵されたインフェクテッド(感染者)や略奪者の脅威と戦いながら、荒廃した世界を旅しながら、ふたりの絆が生まれていく過程を描いている。

感染者が恐怖対象ではなく、異質な存在(感染者)が発生した事により、人々が思いやりや優しさの欠片もなくなり、利己的部分をさらけ出す人間の本能と醜さが浮き立つ、生存競争という残酷さ「弱肉強食」

生きる残るためとはいえ、人間が一番怖いという「真の恐ろしさ」を目を逸らさず、しっかり描かれています。

そして、自然の美しさ。荒れ果て世界の中、どんなに悲惨で、過酷な世界であろうとも、常に変わらず息づく植物たち。
自然の穢れなき美しさに、心打たれる。

自然という、たくましい命の息吹と、生き残った人間達の生を光と影の効果を最大限に生かして、何とも言えない綺麗な世界が作られている。

人間の醜さと自然の美しさを対比することにより、世界の美しさが際立っている。

アクション・システム

ゲーム操作は遊びやすく、ストーリーに集中して楽しめる。

銃撃戦ではなく、基本的にスニーキングしながら進めていく事になります。
全てに緊張感がある。

聞き耳を立てることで、壁の向こうにいる敵の存在を知ったり、敵を倒すか、やり過ごすかを判断して行動。

人間や感染者によって、戦い方を変えていかなければならない。
そこがゲームの楽しさの一つだと思います。決して敵を撃ちまくるゲームではない。

限られた物資のため、道中に落ちている素材で、武器の改造やアイテム製作をする。
サプリメントと呼ばれる薬を集めると、ジョエルのスキル強化可能。

エリーの動作もジョエルに合わせて、リアルタイムで変化し、状況に応じてサポートしてくれる。

現実味のあるサバイバルアクションゲームだなという印象です。

PS4機能のコントローラーのスピーカーから身近な音が出るようになり、臨場感もアップ。
フォトモードなる機能も追加され、好きなスクリーンショットが撮れ、色々なアレンジもできる。

物語を追う形になるので、ゲーム的な自由度は低い。「映画のような」が売りなだけあり、ストーリーを追体験していくのが、この作品の「面白さ」だと思います。
無駄がなくテンポよく進み、先が気になる構成で、とても面白いです。

やりこみ

難易度を変えて遊ぶくらいかな。
収集もあるが、大したものでもない。1周で集められるかと。

難易度は初級~上級、サバイバルの4種。
クリア後に1周目を引き継いだ「+モード」でも遊べる。

PS4版はDLCだった「Left Behind ‐残されたもの‐」も収録されており、エリーがジョエルと出会う前の物語を遊べる。

マルチプレイ(オンライン対戦)は、「資源争奪戦」「生き残り戦」「金庫強奪戦」の3つのモード。「ハンター」か「ファイアフライ」のどちらかのチームに所属して遊ぶことになる。

信頼と絆度

ある事件を境に誰にも心を開かなくなったジョエル。完全に「己」のために生きるためだけに、ただただ仕事をこなすだけだ。
20年という時と環境のせいでか、冷徹な大人になったジョエル。

そして、度胸だけは人一倍あるが、大人を信じない少女エリー。愛を知らないエリー。

そんなふたりは、何かあれば衝突する。
ちぐはぐな関係が、廃墟を歩き暴漢に襲われ、感染者を避け、生きるために先へ進む。

こうした旅の中で芽生えたと、過去の痛みからからの成長。互いにお互いが無くてはならない存在に変化していく。

パンデミックを背景に、キャラ描写がうまく表現され、感情表現が素晴らしいです。
会話の間や、表情で何かを物語る空気感を音楽が引き立て、言葉にしなくても情景や雰囲気で心情表現されており、二人の揺れ動く想いを感じ取れる。

互いの氷ついた心が解けて、ふたりが信頼し合うまでの描写は、本当に美しい。
愛が生まれた瞬間だ。

ふたりとも口は悪いが、互いに互いが思いやるさまが感動を誘った。

総合

劇的な変化はないが、PS4ならではのグラフィックに仕上げられており、色合いや輪郭のクッキリ感など、更に美しくなっています。
改めて新鮮な気分で遊ぶことができました。

人間の恐ろしさ、絶望感の中でも光を信じて生きる人々。そして、自然のたくましさ。背景描写も美しいし、なにより二人の心情表現が素晴らしい!言葉はなくとも、表情と雰囲気で語られる心情が胸を貫いた。

どの決断も過去の後悔は繰り返さない、ジョエルらしい決断かと。

ストーリーは単純なものではあるが面白いし、感情移入して「守りたい、支えたい」という気持ちにさせられる。

人それぞれなので、同じゲームでも捉えるテーマは様々だが、過酷な世界の中でのエリーの成長と、二人の心の変化。そして、人の「情」と「絆」などの諸々を理解できる話になっている。

遊ぶゲームを探しているならば、「まずはこれを遊んでみては?」とお薦めしたい作品だ。ストーリーもゲーム操作も面白い作品です。

以上、ラストオブアスの感想でした。

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